1級土木施工管理技士 過去問分析に基づく試験合格対策 品質管理その2「品質特性」
1級土木施工管理技士 過去問分析に基づく試験合格対策の第34回目は、「品質特性」について学習ポイントをまとめます。
「品質管理の手順」「品質特性の選定時の注意点」「品質特性と試験方法の組み合わせ」についての出題傾向を抑えたら、練習問題にもチャレンジしてみてください。
品質管理の手順(品質特性)
品質管理の手順は、専門的な用語が多いので、現場に則したイメージしやすい言葉に変換しましょう。
手順1. 品質特性の選定 → 管理項目を設定
手順2. 品質標準の設定 → 規格値の設定
手順3. 作業標準の設定 → 作業方法を設定
手順4. データ採取
手順5. 分析
手順6. 作業方法の見直し
手順7. 作業の継続
1級土木施工管理技士の試験問題では、手順1~3の説明がよく出題されます。前回の記事で説明したPDCAサイクルにあてはめると、上記の手順1~3が「Plan(計画)」で、手順3~4の間に作業の「Do(実施)」があり、手順4と手順5が「Check(確認)」、手順6が「Act(是正)」、手順7はPDCAサイクルと継続していきます。
手順1~3の順番の並べ替えがよく出題されます。
品質特性→品質標準→作業標準の順番になります。
品質特性の選定時の注意点
品質管理の項目では、用語を説明する問題が多く出題されます。その中でも「品質特性の選定」が誤りの記述として多く出題されるため、しっかり覚えておきましょう!
品質特性の選定の注意点!( )内の記述は誤りの記述です。
- 品質特性は、品質管理における具体的な対象項目であり、工程を総合的に表すものである。(品質特性は、×工程に左右されない独自の特性を表すものである。)
- 品質特性は、できるだけ初期に測定でき、すぐに結果が得られるものがよい。(品質特性には、×完成後に結果が得られるものを選定する。)
- 品質特性は、品質に重要な影響を及ぼすものを選ぶ。(品質特性は、×品質に影響のないものである。)
- 品質特性は1つではなく、部位ごと工程ごとに複数あるのが一般的である。(品質特性が複数ある場合は、×その中から1つを選び品質特性とする。)