1級土木施工管理技士 過去問分析に基づく試験合格対策 品質管理3「コンクリートの品質管理」
1級土木施工管理技士 過去問分析に基づく試験合格対策の 第35回目は、「コンクリートの品質管理」について、学習ポイントをまとめます。
コンクリートの品質管理と被破壊検査の出題ポイントを押さえたら、練習問題を解いて腕試しをしましょう。
コンクリートの品質管理
コンクリートの荷卸し地点での主な受入れ検査項目には、スランプまたはスランプフロー、塩化物イオン量、空気量、圧縮強度があります。
1級土木施工管理技士の試験では、ほぼ毎年出題されているのでチェックしておきましょう。
スランプの許容差
荷卸し地点でのスランプの許容差は、下記の通りでなければならない。
スランプ | スランプの許容差 |
---|---|
5cm以上 8cm未満 | ±1.5 cm |
8cm以上 18cm以下 | ±2.5 cm |
スランプフローの許容差
荷卸し地点でのスランプフローの許容差は、下記の通りでなければならない。
スランプフロー | スランプフローの許容差 |
---|---|
50cm | ±7.5 cm |
60cm |
±10 cm |
塩化物イオン量
塩化物の含有量は、塩化物イオン量として、0.30kg/㎥以下でなければならない。
<ここに注意!間違いを誘う出題>
塩化物イオン量の数値0.30kg/㎥以下を、アルカリ総量の数値3.0kg/㎥に置き換えて間違いを誘う問題がよく出題されるので気をつけましょう!
※アルカリ総量とは、コンクリート中、骨材に含まれる塩化ナトリウム量等もすべて含むアルカリ分の総量のこと。これは受入れ検査の項目ではなくアルカリ骨材反応抑制のための材料の試験項目。数字が似ているため混同しないように注意。
空気量
空気量の許容差は、コンクリートの種類に関わらず指定した空気量の±1.5%でなければならない。
圧縮強度
圧縮強度試験における供試体採取は、3本1セットで、必要な試験回数分のセットを採取します。供試体の材齢は、特に指定がない場合は28日です。材齢28日の圧縮強度試験の合否の判定は、以下の2条件をクリアする必要があります。
・1回の試験結果が呼び強度の値の85%以上であること
・3回の試験結果の平均値が呼び強度の100%以上であること |