1級土木施工管理技士 過去問分析に基づく試験合格対策 品質管理その1「品質管理の概要」
1級土木施工管理技士 過去問分析に基づく試験合格対策の第33回目は、「品質管理の概要」について学習ポイントをまとめます。
品質管理から出題されるのは、「品質マネジメントシステム(ISO9000ファミリー)」「品質管理の概要」から1~2問、「品質特性(管理項目)と試験方法の組み合わせ」から1問。それから「コンクリート(全般・鉄筋・非破壊検査)の品質管理」「土工事の品質管理」「舗装工事等の品質管理」に関する問題が各1問、合計7問が出題されます。
品質マネジメントシステム・品質計画の概要
品質マネジメントシステム
品質マネジメントシステムはISO9000ファミリーと呼ばれる国際基準で、顧客(発注者)の要求する品質(規格)を満たすためのシステムのこと。
ここで重要なポイントは、品質マネジメントシステムは組織全体として取り組むものであり、「現場の担当技術者に限定して」や「専門部門の組織に限定して」行うなど「限定」という記述があると、誤りである点である。
品質管理
品質管理はプロセスが重要で、どのように、誰が、どんな材料を使用して施工するかを管理するものである。
1級土木施工管理の試験問題では「より良い品質を確保するためには完成検査を厳しくする」という記述があると誤りとなる。もちろん検査は重要であるが、安定して品質を確保するためには「プロセスを管理する」ということに重点を置いている。