山田優似の美人一級建築士「どうしたんですか?」
給湯室というのは会社の中でも閉ざされた空間で、周囲から死角になっていることがほとんどです。そんな給湯室に女子社員がひとりでいると、白昼堂々エロい気を興す輩もいます。
新入社員の頃、小腹が空いた私は給湯室でおやつを食べようとしていました。すると、設計部の先輩が給湯室でハンカチをすすいでいるのを発見しました。
先輩は当時入社8年目。おしゃれで優しく、インテリアコーディネーターと一級建築士の資格を持つ細身で山田優似のすてきな女性です。
「やったー!先輩とおしゃべりできるかも!」
憧れの先輩の姿を確認した私が早足で給湯室へ向かっていると、一人の現場代理人が横からサッと登場し、先に給湯室へ入っていきました。
現場代理人は50代の男性。体格が良く、明るく豪快な性格です。そのオッサン現場代理人は給湯室に入るなり、シンクに向かい少し突き出た先輩の小さいお尻を、浅黒くゴツゴツした手のひらでペロンと触りました。ニヤニヤとスケベな表情を浮かべながら、確実にお尻を撫でたのです。新入社員で純粋だった私は、その光景を見て足を止め、唖然としてしまいました。生まれて初めてみる「痴漢行為」だったからです。
そして、何もすることができず、先輩が繰り出す次の一手をハラハラして待ってしまいました。すると、山田優似の先輩はゆっくりと蛇口を締め、ハンカチを絞り、振り返り、冷静にこう言い放ちました。
「どうしたんですか?」
現場代理人が照れながら
「おう、目の前に良いお尻があったからさあ」
と言うと、憧れの先輩は、
「そうですか」
とニヒルに微笑み、給湯室を後にしました。
もしも「きゃっ!」と可愛い声を上げたら喜ばれてしまうかもしれないし、「何するんですか!」と怒っても相手の思う壷かもしれない。警察に突き出したいところですが、同じ職場の仲間ですから恩も義理もありますし、逮捕されてしまったら仕事も回らなくなります。
そんなこんなで、社内セクハラの対処はとても難しいものです。そんな中、お尻を触られるという屈辱的な行為に対して、先輩は自分の品位を下げずに、冷静に対処したのでした。そして、若い私はその場に佇みながら、お尻を触られた時の鮮やかなセクハラ対処方法を学んだのです。
こんな記事がある時点で女性を受け入れる体制どころか建設小町とは、、となります。
セクハラは当たり前それを流す術を身につけるべき!そんなの建設業界しか通じませんよ。
衰退するのは納得。