現場で「客扱いされる設計事務所」に疑問
私は今、現場の施工に関わってるが、学校を卒業した当初は、設計事務所に勤めていた。60歳を超えた今、やっと施工と設計の経験年数が半々となった。
設計事務所にいた時代、現場に行くたびに「お客さん扱い」される立場に疑問を持った。現場には現場の事情があり、図面通りに出来ない事も多い。肝心なのは、その理由を知る事だと思った。
図面が悪いのか、予算が無いのか、時間が無いのか、道具が無いのか、技術が無いのか、やれる人間が居ないのか、あるいは単にやりたくないのか。
実際に施工出来る図面じゃなければ意味が無い。現場の事情に合わせた、実現できる図面じゃなきゃ、図面の意味が無いと感じた。
そのためには、現場の中に身を置き、実際に造る側に廻らなければ、それは分からない!と思った。
これから先、私もまた図面だけを描く側に戻るかも知れないが、どうやら私には現場のほうが向いてると感じている。私は今、アフリカで新築工事に従事しているが、自分で描いた図面を元に職人と直に話をして、建築が出来ていくのを見られることは、本当に幸せだと感じている。
権力を振りかざす世間知らずの勘違い野郎どもは本当に消えていただきたいです。