当然、切梁の荷重の受け持つ方向と、今回の地面下からの盤膨れを押さえるのでは全く方向違いだと言うことは分かっていたのですが、何しろ時間がありません。
放っておくと最悪の場合、山留壁の崩壊が起こってしまいます。
盤膨れの恐怖
そこで、私は設計事務所に電話をして事情を説明して、砕石150mm+捨てコンクリート50mmの構成を、捨てコンクリート200mmに変更させてもらって、実際に打設に踏み切りました。
そして次の朝。
恐る恐るレベルを確認すると、正規のレベルでした。つまり、盤膨れはおさまっていたのです。
ホッと胸をなでおろした瞬間でした。
盤膨れの恐怖は、もう味わいたくないものです。
※「施工の神様」編集部では、建設現場での体験談や失敗談などの原稿を広く募集しています。ぜひ、お気軽にご寄稿ください。
原稿募集の詳細はこちら→https://sekokan-navi.jp/magazine/writer_recruit