アスファルト舗装道路の「路盤・基層・表層」
舗装部分は一般的によく行われている道路舗装工事でよく見かけます。路盤、基層、表層の施工だと思ってもらえれば良いと思います。表に見える舗装部分だけを丁寧に施工しても、その下の層が機能していなければ、工事関係者はすぐに手抜きと見破ってしまいます。
例えば路盤部分は、上層路盤と下層路盤の2層に分けて施工を行うのですが、この路盤は下の層に荷重を伝達する役割があるため、上層路盤には上質な材料を使用します。しかし、まれに手抜きを行って上層路盤と下層路盤を同じ材料で施工してしまう業者がいます。分からないだろうと思う方もいるかもしれませんが、全くそんなことはなく、むしろその逆。表層の部分が沈下してしまうこともあります。上層路盤と下層路盤を同じ材料で施工してしまうと必ず悪影響が出てきます。
・・・以上のように、この5つの層のどこか1か所が機能しないだけで道路舗装は快適な車の走行を妨げてしまったり、日常性価値にも影響を与えてしまいます。道路舗装を行う施工業者及び施工管理者はしっかりこの留意点をおさえておく必要があると思います。
道路舗装は土木工事の中でも意外と専門性が高く、実際の現場では一筋縄ではいかないような現場が多い印象です。だからこそ、確かな専門知識と場数を踏むことが道路舗装の工事を円滑に進めていくための留意点だと私は考えます。