7時間かけて、30m2の捨てコン打設
しばらくすると、朝7時前に、コンクリートポンプ屋さんが到着しました。
ポンプ屋さんから「おはようございます~、今日は打設中止ですよね~」と言われましたが、「いやいや 打ちますよ」と僕もなんとか応戦。
「えーーー???」といって現場を眺めるポンプ屋さん、さらに続けて「監督~、水田みたいになってますね~」と大笑い。
しかし、いつものポンプ屋さんだったので、僕の気持ちを察したのでしょうか、早速一緒に水替え作業です。
土工さんもどんどん集まって、何とか基礎30ヶ所のうち、3分の1程度の水を出したところで、水替え作業を続けながら、9時半頃にコンクリート打設を開始しました。
結局、7時間もかかって、30平方メートル程度の捨てコン打設が完了です。
ぜひ試してほしい「水替え対策」
次回の基礎コンは、150立方メートルですが、とてもこんな状況では打設不可能です。
そこで、通常ならば本体の骨組み(鉄骨造なら鉄骨の骨組み)に、仮設足場を設置して、その足場に仮設電気引き込みの親ブレーカーから配線で分岐した小ブレーカー(この中に20アンペアブレーカーが2個入っています)を足場に設置するのですが、今回は基礎の段階で30ヶ所中15ヶ所に単管ポールを立てて、それに小ブレーカーを設置。この段階で小ブレーカーの設置をしたのは今回が初めてです。20Aのブレーカーが2個入っているので、容量的に2台ポンプが設置できますし、基礎のすぐ近くにブレーカーを設置したので、コードリールも必要ありません。
その後、台風の通過です。現場も土砂降りですが、30台のポンプも全て電気が落ちることなく稼働成功。念のために準備した予備のポンプとコードリールもありますが、使う事なく台風は通過しました。
私の経験として大型基礎の場合は、水替えの準備対策がその後の工程の命運を左右します。大雨や台風に見舞われそうな際は、ぜひ一度、この方法を試していただきたいものです。
写真ねえのかー⁉