金髪を逆立てた設備屋の番頭
おっさんは、使いかた次第です。
ある日曜日、現場でコソコソと雑務を処理していた私。誰も来ないハズの現場です。そこに身長180cmを超える、金髪を逆立てた設備屋の番頭さんが現れました。
相手は私を知っているようですが、私はそのおっさんの名前すら知りません。なので、無言で近寄ってくる姿は鬼のようです。
なんなん…怖いし…。こちらはあちらに用がないので、現場内ですれ違う際に「お疲れ様でーす」とか「こんにちはー」とか愛想よく挨拶しますが、会話はしません。
今日は、日曜日。通常は誰も来ないハズの現場。金髪が逆立って身長がデカい設備屋のおっさんは現場の前に作業車輌を止めて、上機嫌で自分のペースで作業をしていました。
(※休みの日に誰も居ない現場でコソコソ作業する事も、戸建住宅の現場では結構あります。モチロン、作業をしていいか悪いを決めるのは、わ・た・し。)
すると突然、設備屋のおっさんが話しかけてきました。
「車ジャマかしら?何かこっち向かって来るんですけど…。(長い沈黙の後)…昼メシ食うたん?」
「まだですが…」
私がそう答えると、設備屋のオジサンは自分の作業車から、おもむろに何かを差し出しました。
お皿に盛られた「おはぎ」です。
「俺の昼メシ…」
お、おはぎ…。しかも、お皿に盛ってある、おはぎ…。
ドン引きする女子もいるかもしれませんが、甘いものが大好きな私。思わず、「やったー!いただきまーす!」と、きな粉のおはぎをひとつ頂き、その場でもぐもぐ。さらにあんこのおはぎも頂きました。
すると、
「じゃ、お疲れー!」
設備屋のおっさんはカッコよく去っていきました。
建築施工管理の女性あるある
何しに来たの…。
おはぎおじさん…。
しかし、その後、私は気付きました。設備屋のおっさんは、翌日の水道検査のためのチェックに来ていたようでした。家の外にある水道メーターに、テスターがぶっ刺した状態のままだったのです。
設備屋は、水道メーターにテスターをセットし、事前にチェックしてから水道検査に挑みます。テスターは、ちゃんと施工が出来ているか確認するための、設備屋の重要な商売道具です。
そんな大事な商売道具を忘れていくとは…。
私は、そのテスターが、シンデレラの忘れていったガラスの靴に見えました。
建築施工管理の女性は私一人
カレンダー通りにはいかない休日。
単独行動が多い現場監督。
一人での作業は、誰かが見てくれる事は決して多くはありませんし、良いことばかりではありません。
でもたまに、知らないおじさんがおいしいおやつと、要らない置きみやげをくれたりもします。
私の会社では建築施工管理の女性は私一人。
私もいつか同じ女性の現場監督に出会える機会があれば、日々の「あるある話」を分かち合いたいと願っています。
私の現場にも建設小町はいますが男より優秀です。女性が増えた方が現場もスムーズになるでしょう。おっさんに負けるな、建設小町!
私は小町ですが、昔、作業員のおっさんが「たくさん食べなよ」と言って、おかずのタラコを1腹ドーンと私の賄いご飯の上に載せました。
とある監督のおっさんは、寒い冬に「寒いでしょ」と言ってドカジャンを貸してくれ、缶コーヒーをごちそうしてくれました。
けっこうさりげなくて格好イイご親切だったと思います。
たまに思い出しては、感謝しています。
よくあるオッサンへの愚痴かと思ったら、可愛いオッサンの話だったという。
( ;∀;) イイハナシダナー
私は軍手を貰ったことあります。いらなかったけど^ – ^
かわいいおじさんも多い。
金髪のおっさんってレア
オッサンだらけで困る。特に土木は。もっと女性増えてほしい。
>もっと女性増えてほしい。
男女平等なんですから
進路指導しっかりやってほしいですよね