施工管理技士の現場給与裁量制
まずは工事着工時に、会社側が現場代理人に利益率のランクを提示する。
たとえば、利益率20%以上はAランク、利益率10%以上はBランク、利益率0%以上はCランクといった具合だ。現場代理人は、それを踏まえた上で、工事予算に工期内の自分の「給与予算」を算入する。
この金額は利益を出せる範囲ならいくらでも構わない。1か月あたりの給与を100万円と設定すると、給与予算3か月分300万円を算入させる(経費、残業諸々含む)。
そして工期中は会社規定に準じた給与が、この設定した「給与予算」の中から与えられる。
例えば、会社規定の給与が20万円だとすると、給与予算300万円の中から毎月20万円が引かれて支給される。
- 1か月目:給与予算300万円 ― 会社規定給与20万円 → 280万円
- 2か月目:給与予算280万円 ― 会社規定給与20万円 → 260万円
- 3か月目:給与予算260万円 ― 会社規定給与20万円 → 240万円
工事の追加や工期延長等で、利益率が0%を切った段階で、給与予算は工事予算へと振替られる。また給与予算が0になった場合でも、会社規定給与は支払われる。
一方、工事が終了した段階で給与予算に残金があった場合、提示された利益率のランクに応じて給与予算から給与が支給される。もちろん、利益が無い場合は発生しない。
- Aランクの場合:給与予算の残金240万円 ×100%が支給→240万円支給
- Bランクの場合:給与予算の残金240万円×50%が支給→120万円支給
- Cランクの場合:給与予算の残金240万円×25%が支給→60万円支給
うーん、単純に時給あげるじゃダメかな?
これだと、利益率の高い現場に振られた人が高給になるだけで、利益率の低い現場で、しかも困難な現場を創意工夫で乗り切った優秀な技術者の給与は低いまんまとなる。
つまりは運で決まる。
結局…下請けさんに責任転嫁して、追加工事、工期変更の掛かった予算を回さなければ良いだけって考える現場代理人は多数いる気がします。
ただでさえ現場代理人しかり職方しかり全体的な仕事の質は下がる一方なのに、拍車を掛けてレベルダウンしそうな気がします。
確かに一般的なサラリーマンと施工管理職では業務内容に対して責任と報酬があまりに少ないような気がします。
もっと施工管理職の人が会社に依存しないでやっていける方法があればいいのかなと思います。
給料は現状でも、責任や労働条件を改善した方が良い気がします。
施工管理者の雑務をサポートできるAI技術の開発し、純粋に施工管理業務に力を発揮できる環境整備を産業全体で考えて欲しいですね。
もちろん、給料が 上がることは良いことですけどね。
利益出せば給料上がる仕組みということ?
品質管理がいい加減になるのを防ぐ仕組みとセットじゃないと厳しそうですね。
現場で手抜きさせれば自分の給料が上がるのなら、今まで真面目だった人も揺らぐかもしれません。
実際有りだと思う。
工程の緩急とか天候や客先の都合に左右される作業とか、
建設業の働き方は労働基準法にはあわない。
そもそも請負業は労働時間の長短ではなく成果に対して金額を支払う訳で、それはつまり裁量労働そのもの。
一つの会社が軽い案件も重い案件も取り扱うようになった昨今、給与への反映案として中々良い発想だと思います。
いわゆる「持ち出し」への補填としてもいいんじゃないかな
1部上昇のグループ会社に下請けとして長く居るけど、元請けの上が代わって16年下請けの賃金は全くアップなし、資格取った所で個人事業主は手当てすら付けられない現状、元請けは毎年黒字だと言い社員にはボーナスや出張での賃金アップ、設備投資で億掛けるけど下請けには現状維持、経費で落ちるからとレクサスやら乗ってるのは本当有り得ない。