ポルトランドセメントの比表面積
ここでセメントを知るために外せない2項目がある。それが「比表面積・粉末度」と「組成化合物」の2つだ。
なぜ、これらが重要か?
それはこの2項目がコンクリートの「強度発現」「水和熱」に大きく寄与しているからである。
まずは「比表面積」。
聞きなじみのない言葉だろうが、文字通り、セメントの表面積を表す。セメント粒子が大きいか小さいかを意味していて、数字が大きいほど細かい(小さい)。セメントの粉末度合いを表す単位が、比表面積である。
では「粉末度」とは何か?
粉末度とは、粒子が細かいセメント(比表面積が大きい)ほど、水に触れる面積が大きいことを指す。すなわち、反応する面積が多いため、早期に強度が発現するということになる。
つまり、「比表面積 大」=「強度発現 早い」ということだ。
ここで「ポルトランドセメント」の比表面積の数値も覚えてほしい。
大して難しくはない。覚えるのは以下の3つだけ。
「2500・3300・4000」
3300は、2500と4000の約半分(3250)なので、実質は2つでOKだ。

ポルトランドセメントの規格値