【対談】真の土木技術者の条件とは何か?
土木技術者とは、読んで字のごとく、土木に関する技術を持った人間のことを指す。多くの人間が「技術」という言葉を当たり前のように使っているが、あるとき「技術」とは何を指すのだろうか、という疑問が湧いた。
実務経験を積んでスキルを身につけることか、難工事を完成させることなのか。それとも多くの資格を取ることなのか、よくわからない状態が続いた。
そこで思いついたのが、高知大学の原忠教授と、礒部組の宮内保人技術部長の対談だ。学術研究と施工管理。一見かけ離れた世界のようだが、「二人はきっと響き合う」という予感があった。
この二人なら答えを出せると考えたわけではない。答えを導き出そうとするプロセスの中で、ヒントになる話を聞けるだろうと考えたわけだ。シナリオも打ち合わせもなく、二人の対談は始まった。
若者は考える力はなくなってるかもしれないけど、その代わりに別の能力が伸びてるんだよな。
IT技術を使う力とか、相手を平等に扱う力とかね。