残土搬出ルートで工事履行報告書
私がよく経験する変更工程は、残土を搬出する際に道路が狭いので別ルートを検討するケースである。
ダンプや不整地運搬車の進入路が非常に狭く、別ルートで搬出したほうが作業効率の良い場合は、変更工程を履行報告書で提出することになる。
その際、変更ルート付近の地主とのコンタクトを怠ると、トラブルに発展する。そうすると、せっかく変更内容を報告したのに、また新たなルートを立案するか、元のルートに戻して、履行報告書を再提出しなければならない。二度手間である。
こうして別の搬出ルートを再び選び、工期が遅れてしまった苦い経験が私にはある。履行報告書の提出を繰り返せば、工程に遅れが出るのは当然である。
だからこそ、施工管理技士とか現場監督といった立場の人間は、工事工程をしっかり管理するために、現場周辺の住民とコンタクトを取らなければいけないとされている。
そのうえで、工程通りに作業員が施工できる環境を作って、工期を守るのが現場監督の至上命題だ。
工事履行報告書が不要な工程管理
工程管理で最も重要なのが、最初の現場視察の段階で、工程変更しなくても済むような施工方法や材料運搬方法などを具体的に考えることである。
たとえば、材料運搬の際に一番の最善な方法は、ダンプ運搬なのか、レッカー車を使用するのか、人力運搬なのかなど、こういった細かい計画が必要不可欠となる。
工程管理は、必要に応じて変更しなければならない。が、最初に工程表を作成する段階で、できるだけ工程変更しなくてもいい工程管理をよく考えなければ、あとになって工期が遅れる原因に繋がってしまう。
工期を守れない人は、監督失格である。
設計と現場がかけ離れていて 工程をひっぱる事が出来ないのに 工程を要求してくる発注者が居るのも事実ですね。
設計と現場に差異があるなら、契約約款に従って受注者の責に帰さない理由として工期延長願いを出すことができます。
出す前に相談すると、設計ミスがばれるから出すなと言われるでしょうから、とにかく出す。
一度出せば、発注者(というか役所の担当監督員)に断る権利はありません。
現実問題として、何とか工期以内に収めるよう調整を求められると思いますが、正しい手順を踏んでいればスムーズに増額を要求できます。
そうでなくとも貸しを一つ作れるはずです。
発注者に殴られっぱなしではいけません。権利と義務を明確にし、受注者の善意にすがっているのだと分からせてあげて下さい。
たまに本気で誤解している担当監督員がいるので、教育してあげないとお互いのためになりません。
バカはしょーもない駄文発表せず病院行け!