陸上とは違う、海洋土木の難しさ
——やはり海洋土木は、陸の土木とは違いますか。
田北 違うと思いますね。同じ土木でも、海と陸ではそれぞれノウハウが違います。
陸の人が海の現場に行って、すぐ仕事ができるかと言うと、できません。逆もそうです。やはり慣れないと難しいところがあります。
——海洋土木の難しさというと?
田北 見えない作業があることですね。陸の作業でも同じことはあると思いますが。
例えば、海上で基礎をつくる作業などの場合、潜水夫である「潜りさん」が海中に潜って、基礎をつくるわけですが、現場監督自らが海に潜って作業を確認することはありません。
私が手がけた作業で、ちゃんと基礎をつくったと思って、潜って確認してもらったところ、まっすぐつくれていなかったということがありました。
現場監督である自分が目で確認できないモノについて、どう確認し、作業員さんにどう伝え、自分の意図をどう理解してもらうか。そういう難しさがあります。
台風で3週間作業ストップした海上工事
——波のうねりの影響などは?
田北 波のうねりの影響で作業が止まることはありますね。長崎でケーソンを製作して、長崎の港から運んで、福江港にすえるという工程を組んでいたのですが、一連の工程は波が穏やかなときしかできません。
海がシケたり、季節風が吹くと、何日も作業が止まってしまいます。発注者の方でも、そういう時期には発注しません。基礎をつくっても、波で壊れてしまうこともありますから。
ただ、夏場の台風は発生が読めないので、困ります。台風の場合、遠くで発生しただけでも、波にうねりが生じるので、作業がストップしてしまいます。
台風が過ぎた後も、海面がナギになるまで、1週間ほどかかるので、トータルすると、3週間程度作業できない場合もあります。海上工事にとって、台風はシビアですね。
波のうねりは、波長が長いので、小さな船だと、なかなか気づかないんです。ところが、大きな作業船になると、うねりの影響をモロに受けるときがあります。大きな作業船が来て、初めてうねりに気づくということもありました。波のうねりには、とにかく神経を使いますね。
——長期間作業が止まると、その都度工程を組み直す?
田北 当然そうなります。後の工程が詰まっていきます。そういう事態に備え、発注者によっては、海上工事の作業の休止率が比較的長くとられています。
通常1日分の作業を1.6日分でとっていたりとか、発注の段階で工程を長めにとってもらっています。それでも工期内に収まらない場合は、発注者と協議する必要が出てきますが。
——通行漁船などへの対応とかは?
田北 漁船の通行に配慮することは当然あります。船舶の通行が多い場所で作業することも多いので。当然、一般船舶が優先ですので、それを考慮して、作業船を動かすなど作業を進める必要があります。
浚渫工事をした後、海水に濁りが発生したり、作業船からの漏油などがないように細心の注意を払って作業を行っています。
「作業に伴う振動で魚が逃げる」という話を聞くこともあります。海上工事の現場では、そういうことへの注意も必要になってきますね。
本記事とはほとんど関係の無いコメントですが、土木工学が経験工学と思われてる時点で欠陥だらけの工学だと常々感じます。
経験しないと分からない部分が多すぎることも事実ですが、経験しなくても文章や言葉で伝える事ができ、そして理解が出来るような土木技術者でありたいと思いました。
若築、好きです。なぜか好きです。
どのゼネコンに就職するか迷っていましたが、若築建設も選択肢に入れようと思いました。大手よりも面白そうです。
地元建設会社から技術士を取得しスーパーゼネコンへ転職した技術者です。
地元の頃、発注者の協議会で度々一緒になりましたが、職員の教育ができてない会社の印象が強いです。
自分の用事なのに地元だと思って呼びつけてみたり、初対面でも慣れ慣れしく話しかけてきたりしてよく喧嘩になりました。
ゼネコン意識が強い会社です。
特に陸上土木の職員が横着です。
あなたたちを含め、自分を馬鹿にしてくれた人たちのお陰で技術士を取得し、スーパーゼネコンマンになれました。
もし、うちの会社とJVを組むことになったらタップリお礼させていただきます。もちろん、ウチが若築さんのサブになることなんてありませんし、若築さんは6社JVの一番最後の構成員ぐらいのレベルです。
人間どこでどうなるかわかりませんよ。
地元と思って舐めてかからない方が身のためです。
それとよく転職サイトなどで、海洋土木のリーディングカンパニーと謳われてますが、御社ではないですよね。そのうちジャロに訴えられますよ
ちっちゃ。。
大きな会社に行って何ができるかが一番大事なことです・・・
大きな会社の方は会社のちからと 自分の力を混同しているひと多いですから
よほど 嫌な対応されたんですね。