超低収縮で高強度のコンクリート
三井住友建設は、自社開発した高強度で長持ちする高性能コンクリート「サスティンクリート®」を、実物件として非鉄製材料を使った超高耐久プレストレストコンクリート(PC)橋梁に初適用した。
サスティンクリート®は、2018年に東京大学と東京理科大学と共同で開発した、「超低収縮」「超低発熱」「超低炭素」「高流動」「高強度」の5つの要素を備えた高性能コンクリート。
このサスティンクリート®と非鉄製材料の「アラミドFRPロッド」の緊張材を組み合わせた世界初の橋梁として、関係会社のコンクリート二次製品工場の敷地内に架設予定だ。
ひび割れリスクを低減、せん断補強筋も不要
サスティンクリート®は、コンクリートのひび割れの原因となる乾燥収縮と自己収縮をほぼゼロに抑えている。さらに、PC鋼材の代わりに腐食しないアラミドFRPロッドと組み合わせることで、腐食劣化の可能性を排除した。
圧縮強度は150N/mm2と高く、流動性に優れた鋼繊維入りの配合を新たに開発することで、せん断補強筋も不要にした。配筋作業とコンクリート充填作業の省力化されるため、施工時の生産性向上を図ることができる。
また、セメント不使用のため、CO2排出量を大幅に削減。材料の約7割を産業副産物で構成しているため、環境負荷も低減する。
三井住友建設では、架設後も桁のたわみやひずみを長期にわたって計測し、安全性と耐久性を検証していく。
これがもし可能なら画期的だと思います。今年はハイテンションボルトが手に入らず苦労しました。発注者にどういう検査・試験が必要なのか非常に興味があります。
コンクリート業界は毎度毎度いいことしか言わないから信用ならん。昔々「コンクリート構造物なら半永久的に使用できます!」って声高に言い続けていたことを忘れてないぞ。
コンクリートについて勉強すればその言葉をうのみにしないと思いますよ