大手ゼネコンでもどんぶり勘定の現場は多い
今勤務している現場は、大きなゼネコンの現場である。業界では名前が知られている会社であり、規模の大きな現場もいくつか抱えている。
赴任する前は「さぞかし技術力が高い」とか、「現場運営のノウハウやスキルを学べそう」と思っていたが、その思いはことごとく裏切られた。
特に目についたのが、”どんぶり勘定”運営の現場であるということ。なにせ、メインディッシュの工事の単価が決まっていないのに、工事を進めているのだ。
いまだ単価が決まっていないが、進捗率は約50%。黒字なのか赤字なのか、全然わからない。そんな状況で予算管理できるのか?と思わざるを得ない(お読みの方もそう思うのではないか)。
ところが、それが普通にまかり通っている。どんぶり勘定しているのではないか? と思ってしまう。
どんぶり勘定ぶりは、資材の購買にも表れている。価格の比較をすることなく、適当にメーカーを選んで購入しているのだ。
ある日、現場代理人が若手技術者に「それ、ほんとにその価格なのか? もう少し安いところはなかったの?」と聞くと、その若手技術者は「特に調べていないので、わかりません」と平然と答えていた。
現場代理人は叱り飛ばしていたが、彼のみならず他の技術者(若手・ベテラン関係なく)も、そんなことを繰り返していたのである。
そりゃーそうだろうなぁー
だってゼネコンは予算足らなきゃ下請締め付けりゃいいだけだもん