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「海があって、山があって、まちがある」 土木の魅力が詰まったインフラのまち・神戸で、”まちづくりのゼネラリスト”になる

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公開日:2020.02.11 / 最終更新日:2022.08.16
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まちづくりに主体的に関わりたい

大石(施工の神様ライター)

神戸市役所を選んだ理由は?

畑田さん

1年生のときは大学を受けなおそうと思っていましたが、大学3年生のときに、施設見学で明石海峡大橋をみてメチャクチャ感激し、土木の仕事に就くと決めました。公務員が良いかゼネコンやコンサルが良いかなどについては、考えていませんでした。また当時はバブルがハジけた後で、女性の技術者を採用するゼネコンはほとんどありませんでした。

ただ、「神戸市役所に行きたい」という思いがありました。明石海峡大橋だけでなく、東灘区にあるスラッジセンターにも施設見学に行きました。環境にも興味があったので、神戸市役所の土木職を受けようと決めました。ほぼ、神戸市役所一本でしたね。ずっと田舎暮らしだったので、「まちで働きたい」という思いがありましたね。

上野さん

私が就職するころは就職氷河期中で、学校推薦をはじめ、求人そのものが少ない時期でした。就職活動も3回生から始めないといけない時で、公務員やコンサル、インフラ企業など、積極的にインターンシップに行きましたが、就職するなら院卒が有利だったこともあり大学院に進学しました。

卒業後は東海地区のインフラ会社に入社し3年間勤務しました。地元で就職された方がほとんどで、地元のために強い使命感を持って働いている姿を見て、「私も(大学時代過ごした)神戸のために仕事がしたい」と考えるようになりました。ちょうど結婚するタイミングだったということもあり、入社3年目の時に神戸市役所に大卒枠で転職することを決めました。

矢持さん

最初は、「ゼネコンやコンサルに入りたいな」と考えていました。ただ、地元の大学ということもあって、大学の授業などに神戸市役所の職員の方が来られていたので、市役所の仕事などについて直接お話を伺いし、女性も働きやすそうな職場だと感じました。

大学院の試験も受けたのですが、「政令市でまちづくりに主体的に関わりたい」と思いもあったので、神戸市役所に入りました。できるだけ長く働きたいという考えもあって、公務員にしました。

もともと民間会社への就職を考えていて、大学院に進もうかなと考えていたのですが、大学院に行ったとしても、希望する会社に入れるとは限らないし、大卒でそのまま就職してしまおうと思いました。

企業誘致課は「ザ・株式会社神戸市役所」

大石(施工の神様ライター)

市役所ではこれまでどんなお仕事を?

畑田さん

今年で26年目です。女性の土木職としては私が2代目で、一年上の先輩が女性初の土木職でした。最初の配属先は建設局道路部計画課でした。区役所や六甲山の森林を保全する仕事なども経験しましたが、10年以上が道路関係の職場です。

説明会に立つ畑田さん(写真:本人提供)

上野さん

私は今年で10年目です。最初の配属先は建設局道路部工務課で、その後都市局市街地整備部都市整備課で、工事の設計・発注や、地下埋設物事業者との調整などをしていました。

現在は、都市局新都市事業部企業誘致課で、神戸市が造成した工業団地などへの企業誘致を担当しています。「今年度は何ヘクタール売る」という明確な目標があって、「ザ・株式会社神戸市役所」という感じの部署です。

会議中の上野さん(写真:本人提供)

矢持さん

私は6年目です。最初の配属先は建設局道路部計画課で、交通量調査や有料道路事業の推進などを担当していました。

今いる東部建設事務所は2つ目の職場で、道路のバリアフリー工事や電線共同溝工事のほか、電話対応などを担当しています。

現場に出る矢持さん(写真:本人提供)

大石(施工の神様ライター)

嬉しかったことは?

畑田さん

区役所での仕事ですね。まちづくりができるのが楽しかったです。

本庁は、プランニングをする仕事が多かったのですが、区役所は実際にどうするかという仕事で、地元のまちづくり協議会などに入って、地域の声を聞きながら、まちのルールを考えたりしました。「市役所の仕事やな」と感じることができたからです。

上野さん

都市整備課時代、密集市街地を改善する細街路整備事業の担当になりました。

住民説明に行ったときに、最初は「触ってくれるな」と言われたのですが、整備後は「怒ってゴメンな、ありがとう」と言ってもらいました(笑)。住民の方から「ありがとう」と言ってもらったのが初めてだったので、印象に残っています。

矢持さん

現場では、住民からお叱りを受けることが多いのですが、たまにお礼の電話をもらったり、現場で立ち話をしているときに「よろしくお願いします」とか言われると、「対応して良かったな」と思います。

次のページ頑張ってるかもしれんけど、遅い

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この記事を書いた人

四国の犬
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基本的には従順ですが、たまに噛みつきます。
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