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大規模開発めじろ押しの大阪府で働く「ナニワのドボジョ」の仕事観

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公開日:2020.03.09 / 最終更新日:2022.08.16
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女性だと、まず業者からナメられる

大石(施工の神様ライター)

女性だから大変だったことはありますか?

上成さん

女性をどの現場に入れたら良いのか、女性にトンネル工事を担当させて良いのかなどの話は聞きました。「この仕事は女性にはムリだ」と露骨に言われたこともあります。

今では産休は当然ですが、最初のころは、産休を取るときに、他の女性職員と取るタイミングが重なると、「困ったな」と言われていました。「女性職員には下の名前に”ちゃん”付けで呼んでいる」と言われていたこともありました。職場に女性そのものが少なかったので、特別視されることが多かったですね。

大石(施工の神様ライター)

施工業者などの反応は?

上成さん

「担当者は女性か」という少しナメられている雰囲気でした。ただ、仕事を進めていくうちに、なくなっていきましたけど。

大石(施工の神様ライター)

上成さん自身は「まわり男ばっか」は平気でした?

上成さん

学生のころから慣れているので、平気でした。逆に女性の集団の方がコワイです。会議とかで「女性目線で意見を」と言われるのですが、「女性目線ってなんですか?」みたいな感じなので(笑)。

大石(施工の神様ライター)

村内さんはどうですか?

村内さん

飲み会で多少絡まれたこともありますが、特に大変だと思うこともないです。今でも女性を特別視する雰囲気は多少ありますが、上成さんのころに比べると、女性職員はかなり増えているので、かなりマシになっていると思います。

大石(施工の神様ライター)

木下さんは?

木下さん

初めて夜間工事の立会に一人で行ったときに、業者の方から「一人で来たん?」と聞かれたことがありました。発言の意図はわかりませんでしたが、「いえ、他の職員も一緒です」と答えました。すると、「他の女性職員は一人で来とったで」と言われて、カチンと来たことがあります(笑)。

大石(施工の神様ライター)

岡本さんは?

岡本さん

私は、女性の土木職員が最近は増えてきていると思っていました。現場に出たときに、業者の方から「女性職員は珍しい」と言われて、まだ女性は珍しいという認識なんだと思いました。

現場を「最終的にこうしよう」と決められる

大石(施工の神様ライター)

仕事のやりがいは?

上成さん

ある程度規模の大きな工事の場合、完成式典があるのですが、歴代の担当者として、自分が関わった工事の式典に呼ばれることがありました。そういうときにやりがいを感じますね。

大石(施工の神様ライター)

一番思い出に残っているのは?

上成さん

岩手県に出向したことですね。業者さんも含め、関係者みんなが「ここをなんとかしよう」ということで、同じ方向を向いて仕事をしたことですね。

大阪府の仕事でも、河川の水辺空間の整備などで、地域の方々と仲良くなって、みんなで一緒につくり上げたことが、やはり思い出に残っています。調整事が多くて、自分のペースで仕事が進まない分、記憶に残っている感じです。

大石(施工の神様ライター)

村内さんは?

村内さん

一職員としては、公務員は異動があるので、一つの工事をはじめから終わりまですべて担当する機会は少ないですが、大阪府全体としては、計画段階からインフラが完成した後も維持管理などでずっと関わり続けます。それが仕事の面白いところだと思っています。

この現場をどうしようかという意見が出たときに、関係する人たちの意見を集約して「こうしよう」と決められるのも公務員技術者の仕事の面白いところだと思っています。

大石(施工の神様ライター)

一番記憶に残っている仕事は?

村内さん

新名神のアクセス道路の現場ですね。維持管理の仕事にも、いろいろ工夫をして楽しいところはありましたが、実際にモノができ上がっていくのを見るのは楽しかったです。いろいろな関係者の方々と協議しながら、物事を決めていくプロセスも楽しかったです。自分の意見も取り入れてもらえたのも嬉しかったですね。

大石(施工の神様ライター)

木下さんと岡本さんは?

木下さん

私はまだ維持補修の仕事しか経験したことがないのですが、維持補修によって、インフラがより良くなって、地域の方々などが喜んでくれたときに喜びを感じました。

岡本さん

初めて担当した舗装の工事が終わりました。一口に舗装工事と言っても、材料や工法など勉強になることがたくさんありました。毎日新しい経験を重ねながら、ちょっとずつ吸収している実感があるのが、今は楽しいです。

大石(施工の神様ライター)

今後やりたい仕事は?

木下さん

今は、道路とか鉄道といった都市計画をやっているのですが、次は、実際の建設の現場の仕事をやってみたいですね。

村内さん

今もダムの現場にいるので、次にやりたい現場というのはとくにないですが、最近の土木業界には閉塞感が漂っている感じがしています。

自分も含め、土木業界の人々が楽しく働けるようになれば良いなと思っています。具体的なアイデアがあるわけではないのですが、ただモノをつくるだけではない、土木の新しい役割みたいなものを見い出せればと思っています。

上成さん

立場が変わると目線も変わるので、今でも日々新しいことにチャレンジしている感覚はありますね。担当の時は自分に与えられた一つの役割、一つの現場をより良くしようということだけ考えていれば良かったのですが、今後は、もっと広い範囲を視野に入れて、物事を考えていかなければならない立場になると思っています。

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この記事を書いた人

四国の犬
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基本的には従順ですが、たまに噛みつきます。
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