積算基準に記載されているものを使えばいい?
工事工程表を作成するには、作業ごとの1日当たり作業量を知っておく必要がある。1日あたり作業量に全体の数量をかけて、その作業に必要な日数もしくは月数が判明する。
私は、建設コンサルタントに勤務しているのだが、工程表を作るには積算基準に記載されている1日あたり作業量を用いて作成している。国交省業務であれば、いわゆる赤本といわれる積算基準が根拠となる。この本には作業ごとに1日当たり作業量が記載されているので、この数字を用いて工程表を作成することになる。
建設コンサルタント技術者にとっては、この数字しか根拠にできないのだ。計画を立てる以上は根拠が必要になるのは当然である。
ある日、役所にデスクを置いて仕事をしていた際、工事発注計画の立案を求められたことがあった。そこで積算基準に記載されている1日あたり作業量を用いて工程計画を立てて発注計画に活用した。そして、案を作って客先に提示したところ、客先から「この工程で本当にいけるか?」と聞かれたのだった。
私が「根拠に積算基準の作業量を使っているのでいけるのではないですか」と返答したところ、客先より「確かにあれは根拠になるけれど、それがそのまま現場に適用できるか?を検討してほしい。もし適用が難しいのであれば、過去の実績などを使ってもいいですよ」とのことだった。
現場経験があまりない私にとっては、過去の実績の作業量なんていわれても・・・、と思うしかなかった。
難しいですよね。
実際となると国立競技場などでも露呈している「ロス」。
朝礼から昼ミーティング
これらを組み込んであっても、集合から解散までの移動ロスも計算されているのか定かではないのに根拠にされてしまうと、現場はどんどん行程から遅れていくだけになる。
チリ積もなので、日が経つほど危険なレベルの遅れになる。
いまは職人も思い通りに動けるだけのスキルはないのでさらに遅れる。
そもそも人員が確保できない。
恐ろしい時代に突入してる。
無茶苦茶な設計、工程に泣かされる日々、少しでも文句を言おうもんなら請け負けだぞと釘を刺される始末。
そんな中、現場のことを親身に考えているコンサルタントが存在すると知っただけで救われた気持ちになりました。
その姿勢があれば必ずいい現場ができると思います。
分かります。
さんざん予定を遅らせてケツに火が付いてから「請負だからやってもらわないと!」
金貰わないといけないので無理して人入れて手抜きして、何とか終わらせて・・・やれやれ。
そうしていつも問題は明るみに出ない。
デキの良い人間は早々に上に上がるか、業界を去っていく。
イマイチ人間だけが、現場に残ってるのではないかって思う今日この頃。
本当に難しいです。
自分自身も20数年のキャリア、経験から積み上げていきます。
しかし、作業条件(近隣条件や客質、立地条件も含め)が全く同じ現場はありません。
昔と比べても仮設、安全計画も大変ですし、お客様の要求工期と睨みながら作成しています。
ある程度の余裕係数もかけますが、どうしても仕様承認で着手が遅れるのが通例ですので、最終的に工期が逼迫してしまう現場も出てしまいます。
若い世代の施工者離れも進んでいますし、年々工事難易度の高度化が進み、思うように工程が消化できないジレンマもあります。
泥臭い工事現場もIT化されていくのも時間の問題なのではないでしょうか。
工事現場がIT化されたら職に溢れる人が出てきちゃうでしょうが。
ありえないよ。
現場を知らないから!
一緒に働いてみたら?
それなりの技術が必要だけど!
まぁ~無理か?
じゃ~参考程度の単価表で
人の価値を算定すれば!?
建設業の方ですか?にしてはとても建設的ではないコメントですね。コンサルが机上の空論になりがちなのは致し方の無い事だと思います。そこを憂慮されてるのはとても立派な考えだし施工する立場としたらありがたい事ではないですか?コンサルから構造、応力計算も理解してないのにと言われても困るでしょ?コンサルに痛い目に合わされてるのも分かりますがもう少し建設的な話しましょう
そう言ってもらえると助かります!安い値段でこき使われてください!
↑ まさに正体見たりってやつだね。
請負業者に何日で可能か聞けば良いだけの話だろ
何言ってんだろ
それも参考にはなるでしょうが鵜呑みに出来ないでしょう。工程組む時に協力業者の希望する日数をそのまま反映させますか?それをすると延び延びになりますよね。官民協力出来る体制、システムを考えるにしても利益が絡んで上手く行かないような気がします。そもそも適正な利益ってあるのでしょうか?
適切な工期である根拠は?言い値で払ってるの?
現場の施工監理技術者です。
積算基準を使ったことは一度もないです。
理由は単純にその工種のみを切り取って1日に換算し考えているからです。と思われると言った方がよいでしょうか。笑
皆さん同じと思いますが条件の最高の場合の大型現場くらいでないと不可能です。
維持管理系ではまず無理です。
そもそも基準自体古すぎますね。
今の公共工事は【単価及び経費とともに】日数も含めあらゆる基準を見直すべきでしょうね。
施工管理基準なんて、それ+で今の管理にあった独自書類もつくりますからね。←これは脱線しましたすいません愚痴です。
公共工事の現場代理人です。
他の方も仰っていましたが積算上の工程は現場では意味がありません。都市土木では特にそうです。ですが現場の工程を積算に考えては過大になり金額が大きくなりますしね(個人的にはそうなって欲しいですが)難しいところですね。
ですがこの様に現場を思ってコンサル業務に携わる方が居るのは有り難く思います。頑張って頂きたいですね。
設計積算工程は、施工計画基づき作成しますね、土木系では、基本の日当り作業日数は歩掛りから積み上げますね。例えば、道路構築では積算要領を使用します。作業日数→工事日数→施工日数(橋梁、土工、トンネル、舗装、交通管理施設)ですね。基本施工計画は、過去の施工事例を、参考にします、実施施工計画作成は、施工順序↔️優先順位です、工期設定と進みますね。
斯々の工程は、準備工日数→実作業日数→実働日数→稼働日数(稼働率)最速最遅到達日数を、計算して、全体実施工程としますね、何らかの(自然災害、事故、発注者の理由)事柄で工事休止になれば、別途、変更契約になりますね。仕様書に書かれてますね。官民契約建築の場合は、契約仕様書また契約書に基づき見直しがあると、理解してますね。以上ですね
傍目八目?
出来ない理由ではなく、どうしたらできるかをケ-スバイケ-スで取り組むしかないのかな☀️
いつも施工者からではなく、コンサル業界からこういう言葉が出てくることに意味があると思う。
久々にいい記事なんではないでしょうか。
できればぜひ官の方にも書いていただきたいですよね。荒れたとしても。
コンサルは暇なんだな。
もしくは、食い扶持がなくなってきてるのか。
先は暗い。
コンサルです。道路設計担当です。赤本の日当たり施工量は1パーティー当たりで積むことが多いです。再開発業務だと過去実績を用いることが多いです。施工計画を立てるときはステップ図→ステップ毎の工種算出→日当たり施工量1pt当たり算出、雨休率、稼働率等の設定→工程表に積み上げる→実績と比較して妥当性を確認 という作業をしてますが、官民問わず設計担当の担当者(発注者)は、実際工程をあまり気にしない方が多い傾向があります。事実、用地取得などの関係で詳細設計後すぐに発注する必要のない業務が多い気がします。
実績ベースの資料だけでは問題が発生した場合に十分な根拠を提示できないので設計側は赤本の日当たり施工量を使うことが多い傾向にあると思います。
20数年前に某ガス会社の中圧管新設工事を施工してる時に、ガス会社の職員さんが積算の基準にすると言って、1ヶ月間工事につきっきりで20m/日(溶接2リング)にどれだけの工数(人数)が掛かるか見に来てた事がありました。日により少し人が足りなかったねとか今日は余裕があったねと細かく付けてたのが印象に残ってます。現場環境により違いは出ますが生きたデータになるだろうなと思いました。
建築公共工事監理技術者です。コメント欄で管理と監理混在していてどの職種の方なのかよくわかりませんが、積算基準の積み上げに天候ロス率と完全週休二日制ロス率を考慮して最初の設定にするのはOKだと思います。
・私の現場経験では入札後完成まで2か月しかないのに納期30日の材料があって施工図描くのに2日、市役所色決定で40日かかった後手配開始現場もあります。市役所から「間に合わないと思うなら応札するな」と言われましたが工期設定は何を根拠にしているかアテにしていません
・建築工事は様々な業種が混在するので3人で10日かかる作業を6人で5日にする計算は少なく、3日で終わらせないといけないから何チーム作業班を入れるかの計算になる。仮設資材設備を改善する事でのべ人員削減したり工種取合いを減らすのを常に考えてます。同じ作業員が同じ作業を1週間続けるなんてスラブものしかないと思うし、私のところには回ってこないので経験が占めるウェイト大きいです。物件の大小によって変わると思いますが机上から3割アップがボーダーラインかなと想像します
建設会社の積算担当です。
コンサルさんが工程表を作るのは本当に難しいですよね!
おっしゃるとおりコンサルさんでは赤本の日当り施工量を使うくらいしか手がないのです。
しかし現場は積算のようには動かないので、現場で工程表を作る時はまったく頭を切り替えて作ります。
私は道路系なので、例えば下水道管を道路に沿って埋設する場合、積算では舗装こわし、掘削、配管、埋戻し、舗装復旧…のようにバラバラの数量があり、それぞれに日数と金額が入ります。
しかし現場では上記工程は1日毎に繰り返し行うもので、バラバラに計算しても現場に即していないのです。ですから現場の工程表は、今までの経験を元に、全部ひっくるめて1日何m進むか?という考え方で組むのが一般的です。
「MIYAシステム けんちゃんの建設業IT講座」というページが的を得た解説になっていると思いますので、よろしければ検索してご覧ください。
その通りと思います。一連の工種全部ひっくるめた日進量をタイプ別で分ければだいぶよくなると思います。
道路工事でたとえば
①国道、県道、市道
②ピーク時の交通量
③の住宅、商業数
④仮置場の有無
⑤プラントの距離
⑥その他(山間部等)
みたいな感じで補正係数を積み上げる
赤本にある作業量はあれで積算してるから、あのままの工程でやったら赤字・・・・でもだいぶ余裕工程だからとりあえずあれで良いんじゃないですか???アホな積算担当者は工期を短くするのにパーティ数だけ机上で増やす。現場的に無理でも工程は短く出来るwwwww
どうやたって物理的に無理な物は無理。(工夫は大切)
でも、クラッシュコストだけは避けねばwww