取り返しがつかなくなる前に、橋梁の補修を
日本の橋梁は、高度経済成長期に集中的に整備されてきました。当時は橋梁の長寿命化について考えた設計でなかったため、建設後50年も経つと激しく劣化してしまいます。
国土交通省の「社会資本の老朽化の現状と将来予測」 によりますと、道路橋等のインフラについて、3年後の2023年3月には橋梁のうち建設後50年以上経過する割合が約39%にも及ぶとの予測が発表されています(出典:「社会資本の老朽化の現状と将来 – インフラメンテナンス情報」)。
こうしている間にも、橋梁の劣化は刻々と進んでいます。今はまだ橋梁の劣化が外観に現れていなかったとしても、その内部では鉄筋の腐食やコンクリートの微細なひび割れなどの劣化が確実に進行しています。
やがて橋梁の機能が低下すれば、耐荷重が下がり供用に制限がかかったり、最悪の場合通行止めせざるを得なくなったりすることで社会に大きな損失を与えてしまいかねないのです。
こうした補修は、地味なだけに市民の理解が得られにくく、予算が十分に割り当てられなかったり、そもそも発注者の土木職員が不足していたりすることで発注にも限界があることは重々承知しています。それでも発注者の皆様には、今以上に早く補修工事の発注をしていただきたいと一介の現場監督として強く願っています。
取り返しがつかなくなる前に。
多くの役所のの技術系職員は予算と計画の中で順番に対応しているだけで、定期的な構造物の点検を行うこともせず、また点検するだけの技術力を持っていないのが現実です。
過去の経験から考察するに役人根性丸出しの方も多く見受けられます。また、都合が悪いと資料すら見せてくれない方もいます。
熱意をもって一生懸命取り組んでおられる方もいるので非常に残念です。
自分も鋼構造物(橋梁)の現場代理人の仕事をしています。
コンサルの資料はあくまで参考程度でしか見てません。
私も経験ありますが、ひび割れ・断面修復の数量は倍になったり、既設橋面舗装のAs厚が15mmしかなかったり、地覆コンクリートには鉄筋すら入ってなかったり。
厳密な調査点検するとなると、時間もかなり掛かりそうです。
それなら不落にならないように工事受けに来て