【髙松建設】「古来の技術と新たな発想を融合する」世界最古の企業”金剛組”再生でベスト・プロデュース賞を受賞
東京ガスは単なるエネルギー供給会社にあらず
――そもそも、東京ガスがなぜリノベーションを?
石井敏康氏 たしかに、意外に思われるかもしれませんね。東京ガスは、最近では電力自由化による電気供給にも注力しておりますが、一般的にはガスを主体としたエネルギー供給会社と認知されております。
しかし、弊社の事業の目指すところは「お客さまに暖かく、快適な住空間を提供すること」です。その一環として、お客さまの住環境を向上するためのリフォーム・リノベーション事業を38年前の1982年から続けてきました。
――リノベーション事業を手掛けるようになった経緯は?
石井敏康氏 過去に設置された金属性のガス管(※)は、古くなり錆びてしまうとガス漏れする可能性がでてきます。そこで、東京ガスは、ガス管の内面に樹脂製のライニング膜を形成し、長くガス管を維持できる技術について開発し、提供してきました(※現在埋設するガス管は、腐食に強く耐震性に優れたポリエチレン管を使用)。
当社がリノベーション事業を手掛けるようになるきっかけは、この技術を集合住宅の給排水にも応用できないか、と考えたことです。
ガス管と同様に、排水管も放置しておくとサビや腐食が進行し、つまりや漏水の原因となります。ですが、排水管を新たに作り直すとなると膨大な費用や時間が掛かります。そこで、同技術を集合住宅の給排水にも応用したわけです。
さらに、この技術はマンションの維持保全技術にも十分応用可能であったため、リノベーション分野にも本腰を入れるきっかけとなりました。

DREAM工法 概要
いくら口を酸っぱくして重要な事を説いても下請けがアホだとどうしようもない。