外階段で何かが燃えている・・・
大声とともに私は廊下に出ると、なぜか廊下も煙だらけ・・・。ヤバい・・・火災だと思い、当直員に火災の放送を流すように指示し、外にでました。
すると、庁舎の外階段付近で何かが燃えており、隊員2名が消火器で消火活動をしています。明らかに建屋が燃えているわけではないみたいです。現場に近づくと工事業者の若い職人一人が呆然と立っており、消火活動の隊員2名と消火器と消火栓を準備している隊員たちが集まっていました。
燃えていたのはアスファルト溶融窯でした。結局、消火器3本でアスファルト溶融窯の沈下は治まり、大きな建物や人には大きな被害はありませんでした。
そもそもなぜアスファルト溶融窯が燃えたのかがわかりませんでした。私は当直でもありましたが、工事に関する総括的立場であったため、職人と施工管理を呼んで話を聞くこととしました。
アスファルトコンパウンドの温度が上がらなかったから・・・
若い職人曰く、「13時からの作業の準備でアスファルトコンパウンド準備しとけって先輩からいわれて作業していました。溶融窯の調子が悪かったのかアスファルトコンパウンドの温度が上がらなかったので直接バーナーで焙ったら、上がるかなって思ったら窯ごと燃えちゃって・・・毛布を掛けて消そうと思ったんだけど毛布まで燃えてしまいました」とのこと。施工管理はひたすら平謝りで「現場にいなくてすいませんでした」を繰り返すのみ・・・。
結局、手順にないことを独断でやったために災害寸前までいった、というお粗末な話でした。この日の作業は中止とし、再度職人の教育の時間にあてるよう施工管理に指示を出し、私は本部庁舎のボスに当直として報告に行きました。
素晴らしいボスですね