道路工事の工種展覧会?と思えるような工種の多様さ
このルートでは、道路工事の工種展覧会とも思えるような、多様な工事が行われている。阿蘇市内の工事では地盤改良や圧密促進の工事が盛土に先立って行われている。
橋梁工事でも通常のクレーン架設はもちろん、送り出し架設も実施されている。阿蘇外輪山はNATM工法で工事が行われ、一時期は4切羽による掘削が行われていた。
さらに大津町内では、高圧電線の真下で橋梁の上部・下部工事が行われるという、かなり厳しい条件下での工事もあった。その他、盛土や切土による造成、法面保護、補強土、擁壁やボックスカルバートもある。道路工事によくみられる工事が凝縮されているのだ。
そして、北側復旧ルートは安全施工が前提のもと、工期短縮が最重要課題だった。受注した各建設会社は、もともと提示されていた工期より少しでも短縮できるよう様々な工夫を凝らしている。
二重峠トンネルでは、同時に4切羽が動いていたり、橋梁においても基礎工を見直して、工期短縮を図りながら合理的な工法を選択していたところもあった。土工においても、施工手順などを工夫して、同時に工事が進められるようにされていたようだ。