工事の多くは、熊本の地元業者によって遂行
このルートで行われた工事の多くは、熊本県内に本拠地を置く地元建設会社によって行われた。また、二重峠トンネル工事といった高難度の工事は、大手建設会社を筆頭とした地域維持型JV方式がとられ、地元建設会社の技術力向上や経験、ノウハウ蓄積の一端となっている。
二重峠トンネルでは、阿蘇工区で安藤ハザマ・丸昭建設(熊本県人吉市)JV、大津工区では清水建設・福田組(新潟県新潟市)・松下組(熊本県芦北町)JVによって工事が進められていた。
災害復旧の現場は過酷だが、技術力向上や経験蓄積にはもってこいの工事でもある。地元建設会社にもたらされた経験やノウハウは、今後の災害復旧はもちろんのこと、様々な事業でも活用されていくはずだ。
災害は今後も起こりうる。もしかすると、熊本地震や今年の球磨地域の豪雨災害よりも大規模な災害が起こるかもしれない。
被災したときに、地元の建設会社が果たす役割はとても重要であり、貴重である。災害復旧のノウハウが蓄積されていけば、今以上にはやい復旧も可能となっていくのではないだろうか。