3.空積みだけど間隔が広く目地はモルタル
この場合、ハツれないんですよね。
石積の間隔が広い場合にハツると石が落ちます。落ちたら崩れます。
そのため、こういった場合、モルダム工法は出来ません。
補強として、鉄筋を格子状(1m×1m)に組んでモルタル吹付ですね。
4.石積の上に住宅などの構造物
このパターンもよくあります。
過去数十年前に施工された自然石を積んだモノです。その上に住宅があります。
だいたいこういった空石積の目地は浮いています(笑)。ハンマーで軽く叩けばポコポコと軽い音がします。
そして、目地をめくるとだいたい土は無く抜けている事が多いです。だいたいですが、10cm~20cmくらいは奥に抜けてる事が多いです。
そして、この様な石積は雨に弱く洪水とかで流されたり、大雨で内部破壊されれば簡単にぶっ飛びます。
ある程度健全そうに見える石積でも、目地を取ってみると結構空洞があります。
ミズミチになっている所は顕著です。
上記写真の石積は深いところで15cm程度の空隙がありました。
5.すでに、膨らんでいる(はらんでいる)
コレは非常にヤバイです。出来るだけ早く呼んで下さい。
そして、モルダム工法の表面処理工だけではどうしようも無いレベルです。
鉄筋挿入工等を併用した工法になるため、割高にはなります。
石積って強そうで弱い
石積ってパッと見は強そうに見えるんです。しかし、実際はとてつもなく弱いです。
というのも、石自体は一つ一つが個なんです。連結されていないので1箇所が抜けた場合一気にその他が抜けていきます。
特に大雨で石積内部の土に水がしみ込み飽和状態となった場合、内部から爆発するように崩壊します。
コレは法面業界では常識です。法面が崩壊するメカニズムと同じ事が起きます。空石積は内部崩壊の圧力にはほぼ無力です。
上記を踏まえた上で、ご自身の所有している石積を確認してみて下さい。
そして、ヤバそうだなって思われたらご連絡ください。
※この記事は『新エンタの法面管理塾』の記事を再編集したものです。
3は最悪ですね。はらまずイっちゃう可能性もあるし、知らずにそんな感じで積んでる施工会社結構いる。
石工自体が減っているのでなんですが、それでも目にすると同業として恥ずかしいです。
積水ハウスの外構は見た目は良いが、空積みです。
危ないですかね?