好みのテイストを知る
お客様のタイプがわかっても、何を提案したらいいかわからない時は、どのようなテイストのインテリアが好みかをあたりをつけましょう。
本当はフレンチシックが好きな方にブルックリンスタイルの提案をしては、一向に定まりません。
お好みの空間イメージ画像等があれば共有していただきましょう。
なければ、以下のように好みのテイストを絞っていく方法もあります。
- 「きれいめ」「ラフ」「古道具屋ぽい」などの形容詞でアリかナシかを取捨選択する
- テイスト別の画像集をつくって、視覚的に具体的なイメージを共有して方向性を絞る
しかし1.でつまづいてしまう場合は、お客様の生活習慣からイメージに転化して提案するのもよいでしょう。
① 服装
無地でシンプルな服を着ることが多いのか、小物でアクセントがきいたものが好きなのか、ブランド志向なのか。服は一番身近な空間なので、お客様の趣向が現れやすいのです。
② 趣味
アウトドア好きか、料理好きか、風呂好きかなど、好きな行動から暮しにおいての選択思考を探って、用途からテイストの方向性を引き出すヒントになることも。
③ 好きな場所、旅先など
好きな場所に傾向があるなら、そこからテイストのイメージが広がることがあります。海辺のようにリラックスできるリビングや、エスニック気分が味わえる寝室など。
軸を決める
さて、お好みのテイストがわかってきたところで、細かく素材の選定を進めていきましょう。
でもどこから始めたらいいのでしょうか?
とりあえず気になる素材をみていくだけでは、仕上げの迷路から抜け出せません。選定の軸を決めておくと、立ち止まらずに進められるでしょう。
- 好きな部屋を起点に決めていく
イメージしやすい部屋は、決定が覆りにくいです。その部屋を中心として、隣りのスペースをどう調和させるか、ストーリーをつくっていくとよいでしょう。(明るいリビングで朝ごはん、寝室はゆったりできる落ち着いた色味など) - 面積の大きいところから決める
フローリングや壁など、部屋の大きな面積を占める箇所はテイストの土台になります。同じ白い壁でも床材が「明るめか?暗めか?」で印象が全く違いますよね。
お客様のお好みのテイストの共通認識が構築できていれば、デザイナーから選択基準となる軸をもとにお話しすると決めやすくなります。