レベル3 ~えぇー、この人何ゆうてんの?レベル~
あんたの現場の前を通ったらタイヤパンクしたやんけ!
え?E?絵?何ゆうてるんでしょうか?うちの現場はまだ基礎工事ですよ。型枠もパネル使ってますし、釘なんか一切使っていないはずです。
一応その日の夜にその方に会いに行きました。パンクしたというタイヤを見せてもらいました。うん。確かに釘が刺さっています。その人はわざわざ抜いて見せてくれました。・・・サビサビの釘を。
「うーん。大変申し上げにくいのですが、新築工事でこんなサビサビの釘は使わないはずです。。。絶対とは言い切れないですけど、おそらくこれはウチの現場で使っている釘ではないと思われます。それにこれがウチの現場の前を通った時に刺さったという確証は何かあるんでしょうか?ちなみにパンクに気づいたのは遠く離れた仕事場とおっしゃっていましたが。」
その人はハッとした顔で、「・・・ならいい。まぁ、すぐに来てくれたその対応は良かったから許す。」ということで、何を許されたのかよく理解できなかったが、とりあえず一見落着。
工事を始めているようだが、ウチの敷地にあんたのところの建物の影を落とすんじゃねえぞ!
電話越しに一方的な口ぶりで怒鳴りつけられました。
その方の敷地は今回の建築地の北東角。確かに冬至には一番長い影を落とす方角です。ただ、もちろん計画の法的な問題点はなく、そこに新築を建てることを阻止される筋合いもない。
『一体何を理不尽なことを言っているんだろう・・・』と思いながら、説明をするために日影図(建物から落ちる影の軌跡を記した図面)を用意して会いに行くことに。説明をするのと同時に話を聞いていると、思いもよらず、その人の気持ちに少し同情することとなりました。
その人によると10年ほど前、説明もなく西隣にいきなり4階建てのマンションが建設され、まともに影を落とされたそうな。それまで庭に干していた洗濯物も乾かなくなったので、二階のベランダまで干しに行くことになってしまい生活にも支障が出て苦労したと。
確かにそれは酷い話。「でも今回は安心してください。新築工事は平家建てですし、影の長さもこれくらいですので、あなたの家に影を落とすことはありませんよ。」と伝えると、「それなら大丈夫です。」と少しホッとした表情を浮かべてくれました。
あんたのところに降った雨が私の敷地に流れてくる!なんとかせいや!
建築地は傾斜の大きい坂道の上の敷地。その下の敷地の人からのクレーム。土地間の高低差をコンクリート擁壁で土留しているし、通常、コンクリート擁壁には水抜き用の穴があります。降った雨水が土に染み入り飽和状態になり、その水圧が擁壁にかからないようにするための措置です。
そりゃ、そこから水はあなたの敷地に垂れますわ。いや、わかりますよ。その水が生活雑排水だったら嫌ですよね。それは私でも嫌です。はい。でも雨水ですよ。自然と空からどの家にも降り注ぐ、雨の水ですよ。
何度も話し合いをしましたが、その方と価値観の押しつけ合いで結論は出ず、平行線となるだけでした。結局、「では、この擁壁の開発許可を出した行政に申し出てください。」って言ってその場を切り抜けました。その後どうなったのかは分からないままです。
ペットが弱ってしまうので工事の音を立てないでくださいますか?
近隣挨拶に行った時、上品でおとなしそうな隣の奥様にそう言われました。
いや〜、これは困惑しましたね。たかがペットですか?とも言えないですし。でも工事は音が出るものですし…。ちなみに、そのペットとはウサギです。
確かに臆病だとは聞きますが。。。工事の音で弱って死んだって話は聞いたことがない。。。施主様も一緒に回っていましたが、明らかにちょっと引いていたのが分かりました。
念の為、その方の家側のみ、足場のネットを防音シートに変えて対応しました。もう工事は終わっていますが、そのウサギちゃんは無事生きているんでしょうか?(苦笑)
最後に
いかがでしたか?私が体験した近隣クレームを一挙公開してみました。並べてみると、本当に色々なクレームがあることが分かりますよね。まだまだ他にもありますが今回はここまでとします。
読んでいただいた通り、クレームと言っても本当に迷惑をかけてしまったものから、え?っと思えるような理不尽なものまで様々です。
私は現場監督なので、施主様の今後の新生活に影響を与えないように最大限の努力をしていきます。でも、世の中にはいろんな価値観の人がいて、その全ての方に合わせることはできません。解決できないクレームもあるのです。
その都度ストレスを感じていては、きっと精神的に参ってしまいます。最初に近隣クレームをブログにして何の意味があるのかわからないと書きました。しかし、もしかしたら唯一、私のストレスのはけ口にだけはなるのかも知れませんね(笑)。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
※この記事は『マイホームチュートリアル』の記事を再編集したものです。
確かにいろな問題が、自分も、職人、音は出ます、とても神経使います、近隣人トイロむずかしい、自分を押さえ理解出来る、説明を
自分はサブコンの現場監督の立場で、お客さん含めて相手にするのはある程度建設業のことをわかってる人達だからあまり変なことをいう人はいないけど、
ゼネコンのそういう説明に回る人達を見てて大変そうだなと思う。
わけわからんこと言われるけど、じゃあ逆ギレして「工事やんねぇからな」というわけにもいかず、かといって全部言うことを聞けばそれでいいわけでも無い。
一方近隣がわけわからんかと思えば、よくよく聞けば現場の作業員の方が常識のかけらもないわけわからん奴だったということもある。
なんというか、損な役回り
言われる側の視点で書いた現場へのクレームってあんまり検索しても出てこないので読んでて面白かったです。
建築現場あるあるとかも書いてくれると嬉しいですw
音を出すな(うるさいぞ系)、振動を出すな(揺れる系)、だいたい計測すると全く問題ない範囲がほとんどですからね。
夜間なんかは法令以内でも気を使いますが昼間で言われると正直どうにもできない。
実際ほとんどの住人は理解して我慢協力してくれているのにそういうやつが1人でもいて発注者に言うとストップもしくは日進量下げられ工期が伸びる。すなわち音と振動も伸びることが理解できない。
じゃあなたの家建てたときは?水道引いたときは?下水つなげたときは?道路使えなくなってもいいの?と協力してくれる住民の手前、最近本当に言ってしまう。
公園でのルール
「騒がないで」
「犬連れ込まないで」
「猫に餌をあげないで」
「キャッチボール禁止」
「ボール遊び禁止」
「花火禁止」
「スケートボード禁止」
「大縄跳び禁止」
「合唱はお控えください」
「団体でのランニングなどのトレーニングは許可していません」
「ベンチの長時間利用はご遠慮ください」
もう何もできない…。
うちの猫は、住協のマンション建設を9ヶ月我慢して、怯えながら亡くなりました。たかがペットみたいな文章、悲しくなりました。
自分より弱い者に対しては「たかが」としか考えてないのでしょうね。
「たかがペット」とか「たかが子供」程度にしか考えていなさそう。
苦情は現場監督か営業に言ってください
改善されなければ上司と話をしてください
日曜日も音だして作業して近隣迷惑かけてる所に住んだら地獄です
現場監督は作業してるのわかってても何もしません営業が注意してくれれば良いですが分譲は特に注意してください
たかがペット?ペットを心から我が子のように思ってる人もいるんだわ。もし何者かに自分の子供を弱らされてその何者かに「たかが子供でしょ?」「おたくのおこちゃまは無事生きているんでしょうか?(苦笑)」なんて馬鹿にされたとしたらどう思う?人生のテーマは優しさと自称してる人間の言う事じゃないよ。
たまたまこの記事を見かけましたが『たかが』ペットという扱いにすごい不信感。
仮に施工会社がそういう考えだったら絶対頼みたくない(苦笑)
こう書いても(苦笑)な扱いになりそうですが、今の時代家族の一員としてペットを迎える人が多い中こんな扱いしたら炎上しますよ。
この記事を書いた人の価値観をアップデートしてください。