ほうれん草より隠れん坊?
一般的に、相談とは”抱えている課題や問題に対して、他の人に意見や助言などを求めること”ですが、最近では、「ホウレンソウ(報連相)より、カクレンボウ(確連報)が大事じゃないの?」なんて意見もでてきています。
カクレンボウとは、ホウレンソウの「相談」を「確認」に取り替えた、「確認・連絡・報告」の略称です。
カクレンボウは、「ホウレンソウの相談」の意図を、”いいやり方が思い浮かばず、上司に漠然と相談する”というものも含めて捉えてる人に対して提唱しているもので、実際には「ホウレンソウの相談」と「カクレンボウの確認」の本質は同じではないでしょうか?
「ホウレンソウの相談」は、”自主性を持って課題や問題の解決策を検討し、その自分なりの解決策に対して、これでいいのか?という確認を含めた相談をすること”です。つまり「相談」を分解すると、”自主性が伝わる確認”も含まれているということになります。
しかし、日本では協調性を重んじて周りの目を気にする人が多いため、「確認」という言葉を使うほうが、「ホウレンソウの相談」の本義を感覚的に得やすいのかもしれません。
相談は、シナジー
「自主性を持てと言われても、何から手を付けていいのか分からない・・・」なんて思い悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。相談の仕方の第一歩として、まずはホウレンソウの意図をおさえておく必要があります。
それは、”情報共有化を深め、相乗効果を上げること”です。これは、他の「報告」や「連絡」にも共通することです。
相乗効果(シナジー)は、自分一人だけでなく、相談する相手に対しても効果を得られるものです。そのため、自他を尊重した伝え方を大事にしましょう。難しく考えることはありません。
一人きりで考えすぎず、ただ相手に対して誠意をもって、相手が判断しやすいように分かりやすく配慮して説明してみましょう。その熱意が伝わるだけでも、その相談に対する相手の理解度は変わります。