発注者の要望を全て叶えるのは不可能
私は、仕事を行ううえで常に意識していることがある。それは、発注者の全てを理解しようとしないということだ。
こういった発言をすることで、またいろいろな意見が飛び交うだろうが、施工管理技士として長く仕事をしていきたいのならば、このマインドは間違っていないと思う。
発注者のことを理解しようと努力し、適切なコミュニケーションをとらなければ工事評点でも高得点を獲得できないし…、自分のキャリアにも傷がつきそうだし…、と思う人も多いのではないか。
まあ無理もない。発注者の評価が工事評価点に結びつくことも事実だ。しかし、それでも発注者の要望を全て聞くことは不可能だと、肝に銘じている。
なぜ要望を叶えることは不可能なのか、発注者の全てを理解しようとしないとはどういう意味合いなのか、解説していこう。
え?なんで言いなりが増えたかって?
点数下げられるからだよ。
コストかかったって次の入札勝てなきゃつぶれるし、
そうしてそのしわよせで技術者はサビ残し、
労働単価もあがらない
総合評価方式が生んだ悪循環
私は主に地方自治体の1億以下の工事を担当してきました。お金の発生しないことには、基本断って来ました。これをすれば点数上げられるなどと、言われた事も度々ありました。担当者に点数が上がれば入札に有利に成りますかと尋ねたところ有りませんとの返答でした。地方では発注金額が低いので総合評価方式の入札は少ないです。担当者に、だから検査に合格すれば良いですと返事していました。点数を上げるためのサービス残業はやりませんでした。自分の会社はどの様な工事に入札しているか考えて、対応したら良いではないでそょうか。点数を上げるということは、大抵お金が掛かる事が多いので技術者の方は、工事点数について考えて見ては良いのではないでしょうか。ただし品質は確保し、手抜は絶対にしないようにしていました。
契約約款には「施工方法等については、特別の定めあるものを除き請負者がその責任において定める」とあるので通常は発注者が施工方法を提案しないのでは?
「発注者が施工方法を提案する」のはトラブル時(遅延、事故、苦情など)が多いかと。
そういう時は受発注者の立場を超えて問題解決に当たるべきだと思います。
発注者側です。少しでも現場を理解したく施工管理の資格をとりました。経理も少し勉強してます。
個人的には、工事の品質が良ければ金かけた創意工夫とかいらないです。現場が分かるようになると工夫したところはすぐ分かりますので必ずお礼とポジティブな感想を伝えます。
勉強不足のやつほど無知がバレないよう深い話をしたがらず、威圧的です。
おたくのように理解のある発注者ばっかやったら公共工事もまともに進むよ。だけど問題は発注者支援。
発注者支援なんて、やりそこなった施工の立会写真に入ってたってなんの責任もとらんし、楽でいいよね。責任問題で発注者支援のやつが辞めさせられた現場なんて聞いたことがない。昨日までサービス業やってたようなやつでも発注者支援ならできるよ。ただの黒板持ち。電子黒板になった今では、ただの案山子。田んぼに立っとる案山子の方が、鳥が寄り付かんだけ、まだ仕事しとる。設計変更書類だって、本来発注者側がやるべき業務なのに、いまだに、業者に押しつけ。九州地方整備局の「いきいき現場づくり」見てみ、発注者支援の悪態がよう書かれとる。これは氷山の一角で、発注者支援のやつ等のために、世の中に苦しんどる業者はわけわからんぐらいおる。
発注者支援やらなくなればいい。
発注者のおたくらがもっときびしく言うてくれな困るよ。