“すごいロボット”ではなく、”使えるロボット”を
――開発した協働型鉄筋結束ロボット「トモロボ」は革新的に生産性を向上し、省力化におおいに貢献すると期待されています。
眞部さん 「トモロボ」で目指したコンセプトは、”すごいね!”と言われるものではなく、しっかりと”使える”ロボットです。高性能で高価格帯のロボットでは使ってもらえないんです。なので、私たちは「近隣の工事会社に使ってもらうため」に、導入しやすい価格帯を目指しました。
結果的に、鉄筋を結束するロボットではなく、「市販されている結束電動工具を取り付けるだけで自動化できるロボット」が誕生したわけです。
――どんなロボット?
眞部さん 鉄筋をレール代わりに移動しながら、鉄筋の交点を感知しながら結束作業を進めていくロボットです。ピッチの変化にも自動で対応でき、全結束やチドリ結束、2つ飛び結束にもスイッチひとつで選択・対応可能です。作業員が仮止め及び柱周りの結束以外を一切行わない土間配筋工事も実現しており、トモロボにより30%の生産性向上を図れます。
tomorobo image / YouTube(トモロボ)
また、「トモロボ」は、当初は建築工事向け(φ10~16mm)でしたが、土木・インフラ工事向けの太径鉄筋太径(φ19~29mm)に対応するための機種を、富士ピー・エス社の全面的な協力のもとに開発しました。
現在、建築向けの「トモロボ」は全国の建設現場で30台が活躍しており、土木向けは2021 年1月21日に富士ピー・エスが提供する現場での実証実験によって実用性と有効性を確認しました。今回の実験を踏まえた改良を行い、同社施工の工事で運用を開始し、同年4月の一般販売を目標としています。これまで自動化が出来なかった土木・インフラ工事(D16/D19 以上)の鉄筋工事で利用可能となり、今後、「トモロボ」は日本に留まらず、世界にも輸出したいと考えています。
――関東地方整備局は、建設現場の3密対策につながる省人化技術を公募した結果、「運搬トモロボ」も選ばれた。
眞部さん 「運搬トモロボ」は、鉄筋をレール代わりに荷物を運搬する構想で、最高積載500kgを目指しています。鉄筋上という運搬が困難な領域での専用運搬ロボットの開発を結束作業ロボットの走行技術を用いた方法で行います。
試作品は完成しているので、安全性の向上などの詰めを行った上で来年の夏頃までには量産型の設計を完了し、今年10月には製品版をリリースしたいと考えています。
――ロボットの導入で、離職防止にもつながる。
眞部さん 第一に、”職人力”を発揮できる環境を整え、その仕事が正当な評価を得ることが出来るようにすることが肝要です。そのためには、建設職人をツラい単純作業の反復から解放させなければなりません。
「トモロボ」を現場作業ごとにシリーズ化し、少数の熟練工が単純作業を担うロボットを使いこなすことで大幅な生産性向上を実現できます。それによって、市場は安定的で安価な高品質の供給を受け、供給者は生産コストの減少と生産量の増加を達成し、職人の価値を高めることで、報酬・拘束時間・労働環境の改善という、三方良しの産業革命が実現します。
建設DXを推進するために本当に必要なものは…
――実際に「トモロボ」を導入した現場の職人の反応はいかがでしたか?
眞部さん 受け入れられる方とそうでない方に分かれましたね。一部の鉄筋工さんからは「オレたちの仕事を奪う気か!」とも言われました。鉄筋工の職人は、「仕事をやった分だけおカネがもらえる」と教育されてきているので、ロボットに仕事をさせることで取り分が少なくなることを恐れているんです。
ですが、今の建設現場は、100の仕事をするために100人が必要なのにもかかわらず、現実には80人しかいないんです。しかも、その80人のうち30人は10年以内に高齢で引退しますし、残りの足りない20人は外国人に依存しようとしているわけです。まずは、この現実を理解してもらいたいたいと思っています。
私は、職人の汗ひと粒の価値を高めたいんです。職人の価値を下げるために、ロボット開発に情熱を燃やしているのではありません。
今、建設DXが叫ばれていますが、そのために最も大切なことは人の心のDXです。
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請負金額を減らされて 結局意味がなくなる気がする
結束は機械の進歩でかなり早く楽に行えるようになって来ました。
ロボットの進化も大切なのかも知れませんが、単価の下げ合いもそうだが、工期の短縮や無理な工程などが間接的に職人を減らしていると思う。
元請けも職人もレベルの低下は否めない。
一粒の汗が。。。とか綺麗な言葉並べてますけど、要は職人の仕事が機械に代替されてるだけですよね?
今人手不足だからといって、機械で代替してしまうと職人の需要が薄くなり、更に労務単価が下がる様な気も。。。
職人の汗1粒の価値を高めるという表現は意味が分からない。便利な機械ができるのは良いことだと思う。
自動化できる仕事は自動化していかなければ、若い成り手がいるかどうかは別として人口減少により職人さんは自然に減少していく。
もし仮に自動化により需要が薄くなる職業だとして、そこにしがみつき続けるのかどうかは職人さんの選択だと思う。自動化が難しい技術を取得する、その他の仕事にもチャレンジする。
高齢だからこのまま自分は続ける…
いろんな可能性は残りますよね。
建築業界はロボットじゃ無理なんですよ。
やはり、人間の技。
ロボット化は業界業種を助けるものであって、職人を助けるわけではない
とにかく新しい技術を否定して、その根拠が現場に出てこそ~、人の手で~っての何なんだろうね
新たな技術が出て、結局それが巡り巡って当初の謳い文句が叶えられなくなる、無駄になるってことはあるでしょう
だけど、個々人がいくら喚こうが新しい技術は世に出てくる。普及する。
この記事の鉄筋結束機にしても、職人の仕事全て奪う、って表現されてる?
というか、現状でも余程の限定条件下でなければ無理でしょ。
記事を、新技術を否定するなら先ずはその内容をちゃんと理解してから
理解せずに否定はただの老害でしかない
このロボットでも結束可能ならばそこはロボにさせることで
職人は若者の育成、夏など特に休憩も多くとれる
次の粗組み、もしくは人数を減らして他現場にもいけるようになると思います
このロボがピッチ通り組むわけでもないし、現場に合わせてピッチ合わないのならトータルスパンで調整することもない
組み終わった鉄筋をただただ結束する作業はロボができるのなら任せた方がいいと自分は思いますけどね
段差の無い床にしか使えないじゃん
くだらないな
技術ってのは進歩する。
鉄筋結束する機械だって、段差のないスラブ、段差のあるスラブ、
段差のない壁、段差のある壁、柱・・・
世に出たばっかの技術を否定するってんなら自動運転とかゴミの中のゴミでしかないな!
悔しいの?(笑)(笑)(笑)
結束をロボに任せてる間に他の作業or休憩って頭がないのはどうなの
ロボットで出来る所はロボットにやってもらった方が良いですよね。
電動工具で生産性が上がったように、今度はロボットが生産性を上げる時代。
パターン化出来る作業を人間がやる必要は無いんです。
職人は職人にしか出来ない所で活躍した方が良い。
鉄筋屋とか馬鹿でもできる仕事なんだからロボットに取って代わられても仕方ないねw
お前馬鹿だなw
馬鹿でも出来るんじゃなくて馬鹿が多いのは認める
本当の意味で仕事出来るのはひと握りだな