始めた当初は「需要あるのかな?」
――建設業許可を扱うようになった理由は?
宮城さん 資格を取った後、行政書士を開業する前に様々な異業種交流会に参加していました。その帰宅途中に知り合いと偶然会ったんです。地元の友人がよく溜まる飲食店で飲むことになって、偶然同席していた方を「隣のこの人、社長だよ」って紹介されました。名刺もちょうど持ち合わせていたので、交換することができました。
建設業を営んでいるその方は、利用している行政書士事務所に不満を抱いているようで、ちょうど許可を更新する年でもありました。帰宅してご挨拶のメールを入れたら、それをご縁としてお仕事をいただけるようになったんです。その後、関連会社のお仕事も続けてご紹介していただき「もう、この会社に一生ついていこう!」と思いました(笑)。それが建設業許可をメインにやっていこうと決めたきっかけです。
――YouTubeで情報発信をするようになったきっかけは?
宮城さん 首都圏にはすでに競合他社がたくさんいたし、インターネットでの集客を考えたとき、ホームページだと検索して上位に表示される事務所が圧倒的に有利な状況だったんですよね。その点、YouTubeだったら最近観る人が増えてきているところだし、人気になれば検索ページの上部に動画が表示されることだってあります。さらに動画でしゃべるところを見てもらうことで、人柄や雰囲気が全部伝わると思いました。
2019年の7月から情報発信をはじめて、そのときは月1本くらいのペースで気が向いたときに動画を投稿していましたね。それから同じ年の11月ごろから定期的にアップロードするようになりました。最初は「失敗したら恥ずかしいな」「需要あるのかな」という不安がありましたが、再生数で結果がすぐにわかるので「こういう情報が必要とされているんだな」と感じることができ、続けていきました。

YouTubeは2019年から始めた
YouTubeもこれからますます人が増えて、もしかしたら厳しい時代になるかもしれません。でも単純に「自分の人柄を知ってもらう」「役に立つ情報を届ける」ための、発信のツールとしては非常に役に立つものなので、これからも引き続き活動していこうと思います。
オンラインサロンに、ピアノスタジオも
――行政書士の開業を支援するオンラインサロンも始められていますが、きっかけは?
宮城さん 今はそうでもありませんが、私が開業した当時は女性で行政書士として独立開業しようという方があまりいない状況でした。私のようなタイプがあまりいなかったからなのか、開業した後のことについて、質問・相談がよくくるようになりました。
需要があるならサロンというかたちにすれば、もっと身近で話が聞けて、サポートができるんじゃないかなと考えました。3年ほど前、事務所のホームページをサポートしていた方から「やったほうがいいんじゃない?」とアドバイスされていたのもありました。行政書士は「食えない業界」なんて呼ばれることもありますが、開業された方には頑張ってほしい、支援していきたいという思いがあります。
――行政書士としての仕事のほかに、これからやりたいことは?
宮城さん ゆくゆくは不動産業をやりたいので、宅建の資格勉強をしています。不動産会社に勤めていたことがあるので、その経験が活かせるかなと思って。仕事と受験勉強を並行しているので、最近は動画があまり出せていない状況ですね(笑)。あとは物販もやってみたいです。これを売りたい、というのは決まってはないですが「ものを売るってどういう感じなんだろう」ということに興味があります。本業では、見えないサービスを売っているので。
最近、実際に始めた新事業にはピアノスタジオがあります。自分の動画チャンネルで紹介もしましたね。ピアノを演奏するのが一番の趣味で、業界のお役に立てたら、という思いで始めました。賃貸を又貸しして、時間制で使用することができます。予想以上に予約も入ってきていて、この前はピアノを演奏しているYouTuberの方を呼んだら来てもらえて、演奏の動画撮影もしていただけました。行政書士だとお客様の情報に関して守秘義務があり、実際の仕事を見てもらうことができないので、こういったかたちで事業をオープンにできるのは面白いですね。

最近はピアノスタジオを開業した
ピアノ業界は未知数の分野でしたが、それでも何とか売り上げは出ています。これからは副業時代なんて言われることもありますが、周りを見ると「したいことがあるけど勇気が出ない」と悩んでいる人が多いなと感じています。とりあえずやってみて、チャレンジしていってほしいなと思っています。
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きれいで素敵な方だ
行政書士は「食えない業界」
私も聞きました。
昔カバチを読んで関心を持ちましたが諦めました。
書士で食っていけるかどうかはその人次第ですね・・・
許可申請だけで食えるようになるには年季が要ります(*´з`)