そもそも仕事のやりがいって何?
うちの会社にいるベテランたちも、当たり前だが昔は若者だった。新卒で入社した人もいるようだが、ほとんどは中途採用で入った人たちだ。中には、大手企業からの転職者もいる。
彼らはなぜうちの会社を選び、ここで仕事をしているのか?
1つは、給料が他業種よりも良いから。資格が必要な仕事は、危険を伴う仕事でもあり、責任を要する仕事でもあるから給与が良いのだろうか?
もう1つは、好きな仕事だから。これは納得だ。専門職は好きじゃないと務まらない仕事だと私は思う。
そして最後にもう1つ。これは私の考えだが、彼らの仕事継続の原動力になっているのは、「人との信頼関係が築けていること」だと思う。
うちの会社は中小企業なので、クライアントとの打合せから設計積算~施工管理まで、全て1人で行うことが多い。長く仕事をしていれば、クライアントからの信頼は厚く、下請けの職人さんとの連携もスムーズだ。
良い意味で忖度できているから、仕事を上手く回すことができるのだと思う。次の現場もぜひ!と指名が来るようになれば、やりがいも生まれるだろう。
もちろん、そこに至るまでには、相応の努力と経験とスキルが必要なのだろうけれど。
有事のときこそ人材確保のチャンス!?
新型コロナウイルスの影響で世界中が不況にある中、幸いうちの会社はそれほど大きな打撃を受けなかった。
前述したように、人が休んでいる間に働く会社だから…ということもあるが、それ以前に、建設業はインフラに基づく職種であり、私たちはモノではなく「技術」を有する会社でもあるからだ。
有事のときに沈まないのは、やはり手に職を持った人たちなのだと実感した。
と同時に、今こそ若者をゲットできるときなのでは!?と思った。
そんな私の思惑を知ってか否か、先日上司から「人材派遣の会社を探してくれ」との依頼があった。なんでも、この秋口から大きな現場が重なっていて、今いる社員だけでは回しきれないらしい。
「今年こそは良い人材の確保を!」と言い続けてはや数年…。幹部もこのままではいかんと思っていたらしく、昭和に作られた就業規則も令和な感じに改定されたと聞く。
とは言え、人との出会いはお見合いに限らず「ご縁」だと思う。
今このタイミングで、中小企業に就職したいと思っている有能な若者は見つかるのだろうか。仮に我が社に入社してくれたとして、結婚しても会社に居続けてくれるだろうか…。
秋の大型現場開始まであと2ヶ月。これまで以上に熱い夏が始まろうとしている。
平均年収、休日日数、重大事故件数、犯罪率
まともに業界研究するような層は今までもこれからも建設中小は選ばないでしょうね