1日で4,500m2を検査可能
――実際に、どれくらい効率化されるのでしょう?
羽根田健氏 操作者1名でロボット2台を使用し、1日(実働7.5時間)に約4500m2の範囲を検査することかできました。同数量を目視で検査する場合、測定と記録で2名が必要となります。ロボット検査は目視検査と比較して、半分の労力で実施でき、生産性は2倍に向上することが確認できました。今後、ロボットの台数を増やすことで、更なる生産性の向上も期待できます。
市川達也氏 ロボットを日中に走らせれば、撮影したデータがリアルタイムで順次処理され、翌日の朝には検出結果が図面にプロットされ、確認できます。
羽根田健氏 また、ひび割れのあるなしにかかわらず、すべての床面の写真を撮影しているため、数年経った後にひび割れが発生していれば、竣工当時の床の状況を確認しながらひび割れが発生した原因の分析にも役立てられます。
――今回は物流施設の倉庫空間への適用でしたが、今後は。
横井勝己氏 検査範囲を一回指定し、ロボットが走り出せば、人間はもう作業することはありません。これが小さい空間であれば、ロボットを移動させ、検査範囲の指定をこまかくやらなければなりませんから、今後ともやはり、広い空間への適用を目指していきたいです。
――現場からの反響は?
市川達也氏 当社の現場職員や作業員に操作していただきましたが、簡単な手順でロボットが自走でき、検査範囲の設定等もタブレットやコントローラーで操作できるため、使いやすい技術だと思います。
羽根田健氏 床コンクリートのひび割れ検査のような単純作業はロボットやAIを用いて効率化し、技術屋としての業務に邁進したいというのが現場職員の思いではないでしょうか。
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