施工の神様 powered by 施工管理求人ナビ
  • 施工の神様とは?
  • 記事掲載・取材をご希望の方へ
  • キャリアを考える
  • インタビュー
  • 失敗を生かす
  • 技術を知る
  • エトセトラ
  • 資格を取る
  • 建設用語

「ケーブル敷設工事」の素朴な疑問を電気の専門家に聞いてみた

  • 技術を知る
公開日:2021.09.09
  • シェア
  • Tweet
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0 コメント
  • メールで共有

知っているのと知らないのとでは雲泥の差

電気の専門家たちから、こんなことも教わった。

ケーブルは、直径1~3m程度の木製ケーブルドラムに巻かれて搬入され、一般的に建物の上階に荷揚げされるそうだ。

ケーブルそのものの重量があるため、下から上に引っ張るのは大変なので、極力、建屋の上階のパネルなど起点になる部分に荷揚げされ、そこから下階に向かうように作業を進めるのが原則だと聞いた。

荷揚げの時には、主要な地点に人を配置し、1本のケーブルを「せーの!せーの!」と声を掛け合いながら、全員が同時に引っ張り上げる。

ラックは水平や垂直あるいは斜めに走っているので、曲がり部の抵抗は思いのほか大きく、作業人数もラックの曲がり具合に応じて増やすらしい。

水平のところはいいが、面倒なのは、垂直に立ち上がったところや斜めにねじれるように立ち上がっていくラックの上のケーブルの固定だそうだ。

固定には、樹脂製の結束バンドと繊維の黒ヒモがあるが、樹脂製のバンドは力が掛かるので、垂直の位置でケーブルがずり落ちないように固定するために使われることが多いらしい。

ただ、使い分けは現場によっても異なるそうで、樹脂製はあくまで仮止め用で最後は全部を繊維ヒモにする場合もあれば、要所要所で樹脂製のバンドを使っている現場もあるようだ。

――今回このように話を聞けたのは、私にとって非常に価値があった。初歩的な知識かもしれないが、知っているのと知らないのとでは雲泥の差だと思う。

今後、他の現場でケーブル敷設工事があった際、電気担当者や電気業者に意見や疑問を言えるようになっただけでも大きい進歩だ。

まだまだ序の口だが、ここの現場で得た知識や経験をまた次の現場でも活かしたい!と思っている。

«12
  • この記事をシェアする38
  • この記事をツイートする3
この記事のコメントを見る0
こちらも合わせてどうぞ!
“地球の最果て”に道を造る「南極観測隊」として働く技術者の矜持【飛島建設】
“地球の最果て”に道を造る「南極観測隊」として働く技術者の矜持【飛島建設】
"地球の最果て"で活躍する飛島建設の技術者 飛島建設では、1994年から南極観測隊を派遣している。主に、南極での建物の建設や設備の整備、地球環境保全を、建築・土木の面から支え続けてきた。 そこでは、マイナス40℃にも及ぶ...
“最後の最後までお付き合い” それが、私たち電気保安業界の人間です。
“最後の最後までお付き合い” それが、私たち電気保安業界の人間です。
※この記事は、私がコラム及び業務のアドバイスをしている「キュービクル 保安点検価格比較サイト」内のコラムより一部加筆して転載しています。 いつもと雰囲気が違う、社長からの電話 これは、私が保安業務従事者として働いていた時...
BIMを活用したいけれど、どうすればいい? アウトソーシングや人材派遣で解決しよう
BIMを活用したいけれど、どうすればいい? アウトソーシングや人材派遣で解決しよう
※本記事は『建設ITワールド』の許諾を得て掲載しています。 「BIMを活用したいけれど、人材が見つからない」「どう始めたらいいの?」—そんな悩みを解決するのが、ウィルオブ・コンストラクション(本社:東京都新宿区)が提供す...

この記事を書いた人

野口 英郎
野口 英郎
この著者の他の記事を見る
アジア、アフリカなど海外の建築現場で長年、施工管理に従事している。世界中で対日感情が良好なのは、先人たちの積み重ねである。日本人として恥ずかしくない技術者でいたい。
「ケーブル敷設工事」の素朴な疑問を電気の専門家に聞いてみた 「ケーブル敷設工事」の素朴な疑問を電気の専門家に聞いてみた

施工の神様をフォローして
最新情報をチェック!

  • フォローする5388

現場で使える最新情報をお届けします。

  • 施工の神様
  • 技術を知る
  • 「ケーブル敷設工事」の素朴な疑問を電気の専門家に聞いてみた

コメント(0)

コメントフォームへ

コメントする コメントをキャンセル


コメントガイドラインをお読みになった上で投稿してください。

email confirm*

post date*

あなたも施工の神様に記事を投稿してみませんか?
おすすめ記事
  • 【髙松建設】「古来の技術と新たな発想を融合する」世界最古の企業”金剛組”再生でベスト・プロデュース賞を受賞

    【髙松建設】「古来の技術と新たな発想を融合する」世界最古の企業”金剛組”再生でベスト・プロデュース賞を受賞

  • 点数稼ぎに走るのは「なんか違う」

    点数稼ぎに走るのは「なんか違う」

  • 「暗闇の先の光見て」コロナ禍の”希望のトンネル貫通写真”が心に響く

    「暗闇の先の光見て」コロナ禍の”希望のトンネル貫通写真”が心に響く

  • 「地元の人間の意地。ただ、それだけ」 家族を失ってもなお、愛する石巻の復興に命を懸けた現場監督

    「地元の人間の意地。ただ、それだけ」 家族を失ってもなお、愛する石巻の復興に命を懸けた現場監督

  • 建設業界をイヤになった主任技術者は”造園”へ急げ!

    建設業界をイヤになった主任技術者は”造園”へ急げ!

  • 人と機械はどう補完? これからの橋梁点検

    人と機械はどう補完? これからの橋梁点検

注目のコメント
  • 権力を振りかざす世間知らずの勘違い野郎どもは本当に消えていただきたいです。

    「○んでくれ」「くせーんだよ」 発注者からの脅迫・暴言集【実録】
  • 公務員なんて、甘ったれのわがまま人間の巣窟。特に、バブル世代にパワハラとかするのが多い気がする。

    「○んでくれ」「くせーんだよ」 発注者からの脅迫・暴言集【実録】
  • 34℃で湿度がどれくらいか判断出来ないが今日びの38℃超え猛暑に比べればまだまし。 皆が言う体調管理なんかで対応出来る範囲を超えている。 朝一番から警戒レベルMAXが普...

    最高気温36℃の”猛暑日”。舗装工事は中止すべきか?【熱中症対策】
  • 勝手に喫煙休憩するな→即飛び蹴り シュールなコントみたいだな

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 辞めていいんじゃねーか? 下請けの奴隷ならともかく、大手ゼネコンの現場監督ならやりたい奴いくらでもいるだろw

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 若くても無能なら要らない

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • そんな無能はやめた方が現場のためだよ

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 飛び蹴りは普通に罪にならないか?

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 休憩するなら水分取るだけで充分なのにねwタバコまで吸いに行き注意されると即飛び蹴りとはヤニ中毒は危険だな

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 結局本人の申告によるものでしかないので、無理がありますよ。 すべての作業員さんにカメラつけて録画でもするならば別ですが。 公共工事にしろ民間工事にしろ、昔からすれ...

    「チェックシートで熱中症を防ごう!」 それができたら誰も苦労しない
  • 熱中症チェックシートは本当に不毛。 挙句の果てに、それを書いていても熱中症が発生したら「管理が甘かったからだ!」といってチェック項目を増やしたり、記入内容の真偽を...

    「チェックシートで熱中症を防ごう!」 それができたら誰も苦労しない
  • 建設業界のパワハラと言うよりは特定の会社の特定の上司のパワハラ。

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 返信した人の日本語もわかりません。 やり直し

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 建設業界って 何処に業界のパワハラをかいてるの? やり直し

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 所長が部下の人間性を否定するような現場がうまく回るはずがない。 現場は信頼関係で成り立っている。 現場の雰囲気は主に所長がつくりあげあてしまう。そのような管理職が...

    65歳以上と外国人は、全員”安全弱者”のヘルメットバンドをつけろ!? 納得できない話
  • この著者は神様とは思えないです まず、職人は工程を縮めたいんじゃなく無駄が嫌いなんです。それは管理者もだと思いますよ。 無駄=損害ですからね。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • スーパーゼネコンの監督とは仲良くなれないな。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • まったく現場の事を理解していない! もっと色んな事を経験して、勉強して下さい。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • 不仲は横柄で生意気ななゼネコンのセコカンが原因だと思いますけどね。 舐められない様な教育受けているので仕方ない所もありますが。 職人さんも見栄えよりも工数へらして...

    「不仲説」 現場監督と職人
  •  不仲なら発注しない、請負わない。 お互い仕事できなくなればいい。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • キャリアを考える
  • インタビュー
  • 失敗を生かす
  • 技術を知る
  • エトセトラ
  • 資格を取る
  • 建設
    用語
【PR】施工管理技士の転職に特化した求人サイト
施工の神様ロゴ
  • 施工の神様とは?
  • 原稿募集
  • 取材ライター募集
  • 運営会社
  • PR・プレスリリース
  • プライバシーポリシー
  • 広告掲載について
  • お問い合わせ
Copyright © 2025 WILLOF CONSTRUCTION, Inc. All Rights Reserved  リンクフリー
施工の神様