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【グリコンシリーズ第4弾】舗装のことを知らなくても、真剣に取り組めば必ず一人前になれる

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四国の犬
公開日:2021.09.13 / 最終更新日:2022.08.16
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左から森川さん、藤森さん

左から森川さん、藤森さん

目次
  1. グリコンシリーズ第4弾【調査センターの2名】
  2. 測量じゃ食えないだろうから、コンサルかな
  3. 1年かけて沖縄の空港の舗装を調査
  4. 測定車を走らせれば測定できるというものではない
  5. NEXCO出向時に「夜の町田マップ」を作成
  6. 周りを見ていれば、何をすれば良いかはわかってくる
  7. なんにでも興味を持つタイプの人間
  8. 意欲があれば、いくらでも仕事を任してもらえる

グリコンシリーズ第4弾【調査センターの2名】

グリコンシリーズ第4弾は、グリーン・コンサルタント株式会社調査センターのお二人だ。

調査センターでは、測定車両を用い、全国の舗装の路面性状や舗装構造などの調査、解析などを行っている。オフィスは、株式会社NIPPOの技術拠点があるさいたま市(大宮)に置く。

測定車を用いた調査には、どのようなノウハウが必要なのだろうか。お二人のこれまでのキャリアを踏まえつつ、ノウハウの身につけ方、仕事のやりがいなどについて話を聞いてきた。

  • 森川 健治さん
    グリーン・コンサルタント株式会社 調査センター長
  • 藤森 浩太さん
    グリーン・コンサルタント株式会社 調査センター調査グループ

グリコンシリーズ第1弾【荒井明夫 代表取締役】の記事はコチラから

測量じゃ食えないだろうから、コンサルかな

森川さん

森川さん

――入社何年目ですか?

森川さん 27年目です。

藤森さん 3年目です。

――なぜグリコンに入社したのですか?

森川さん もともとは地図をつくる仕事につきたいと思っていました。それで測量の専門学校に通って、卒業してから、その専門学校で3年ぐらい助手として働いていました。ただ、学校にいても地図をつくれないので、測量会社に就職しようと考えました。ただ、「測量一本だけだと食えないだろう」と考え直し、「じゃあコンサルかな」ということで、コンサルの求人を探しました。そこでグリコンの求人を見つけ、入社しました。

藤森さん

藤森さん

藤森さん 父親が土木関係の仕事をしていて、ODAの仕事でよく海外で仕事をしていたんです。エジプトで仕事をしていたときは、一緒について行って、4年間ほど現地のアメリカンスクールに通っていました。現場にも連れて行ってもらったことがあって、「土木ってこういうことをしているんだ」というのを肌で感じました。

日本に帰って学校を卒業してからは、しばらく飲食店で働いていたのですが、転職しようと思っていました。その際、縁があって、グリコンで働くことになりました。

――縁とは?

藤森さん グリコンの前の社長さんと父親が知り合いだったんです(笑)。

――なるほど(笑)。

1年かけて沖縄の空港の舗装を調査

――調査センターではどのようなお仕事をしているのですか?

森川さん 空港や道路などの舗装の傷み具合の調査点検を行っている部署です。舗装の損傷を測る3要素と言われている「ヒビ割れ」、「わだち掘れ」、「平坦性」について調査を行っています。調査の対象は、舗装の表面だけではなく、舗装の構造、「支持力」を調べます。調査した結果をもとに、発注者さんへの補修工法の提案なども行っています。

センター社員は私を含め5名います。センターは、大宮(さいたま市)にあります。NIPPOの調査のお手伝いをしたり、グリコンとして独自に調査を行ったりしています。仕事量的には、年によって違いますが、だいたい半々ぐらいです。

路面性状測定車(RS)

路面性状測定車(RS)

――舗装の調査はどのように行っているのですか?

森川さん 調査には、路面調査を行う「路面性状測定車(RS)」と舗装構造を診断する「FWD測定車」という特殊な車両を用います。車両以外にも、特殊な解析装置も用います。

――大宮から全国に出かけて、調査を行っているのですか?

森川さん そうですね。例えば、九州で調査する場合は、有明からフェリーに車を乗せて、九州まで調査に行きます。最近では、昨年4月から1年かけて沖縄で調査を行いました。沖縄県管理空港のうち12空港の基本施設(滑走路、誘導路、エプロン)の定期点検ということで、沖縄本島以外の島々をぐるっと回りました。フェリーで那覇まで車を運んで、そこからいろいろな島に行くカタチをとりました。

調査センターの社員数は限られているので、すべて調査センターの社員が行うのは難しいものがあります。そこで、調査センターの社員がメインとなり、現場で指揮を執りながら、各営業所の社員にサポートしてもらいながら、仕事をこなしています。

飛行場滑走路でレベル測量を行う森川さん(右)

飛行場滑走路でレベル測量を行う森川さん(右)

――楽しそうですけど。

森川さん 行く前は楽しいかと思っていたのですが、コロナがあったので、宿と現場の往復ばかりで、しっかり楽しめなかったですね(笑)。それでも、地元の方々と仲良くなれたり、観光ではまず行けないような場所にも行けたりしたので、それなりに楽しめましたけど。

――藤森さんが今担当しているお仕事は?

藤森さん 今は、現場で車両に乗って、舗装の調査、診断結果を測定、解析するのが主な仕事です。先ほど話しのあった沖縄にも行きました。北海道から沖縄まで現場に行っています。都道府県別で言うと、20ぐらいは行っていると思います。

――楽しいですか?

藤森さん 楽しいです(笑)。やはり、外に出ると、役所の方々とか、いろいろな人と関わりが持てるので。この間は島根に行きました。コロナで食べる場所には困ったんですが、初めて行ったので、いろいろ楽しかったです。

測定車を走らせれば測定できるというものではない

FWD測定車

FWD測定車

――舗装の調査、診断について、グリコン独自のノウハウがあるのですか?

森川さん 路面性状調査に関しては、グリコンと同じような測定車を持っている会社は何社かあります。ただ、測定車でしっかりした調査、解析を行うには、それなりのノウハウが必要になります。ただ測定車を走らせれば、調査、解析ができるというものではないからです。

測定車で走っているときに、「今、どういうデータが取れているのか」をわかっている人間が同乗してこそ、測定のやり直しもなく、効率的にデータがとれるようなところがあります。FWD測定車についても、測定データを補正する前の生データを見ただけで、実際のたわみ量を予測し、解析できる人間がいます。そういうノウハウを持った人間がいることが、他社にはないグリコンの強みだと考えています。

――「他社には負けない」ですか?

森川さん 負けないですね(笑)。同じ測定車を使っている他社がいても、グリコンには、他社にはマネできない場数をこなしてきた経験があるからです。

――ノウハウについてどうお考えですか?

藤森さん 測定車には、運転手とオペレーターが乗り込むのですが、私はオペレーターとして実務を経験してきました。路面性状については、それなりに測定、解析のノウハウは身に付いてきたかなと思っています。FWDについても、上司や先輩がいるので、「自分にはできない」と思うことはありません。

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