クレーム3:イメージと違う
こういうクレームに出くわすこともあると思います。ほとんどのお客様にとって初めてのこと、かつ、まだない空間を想像して作るのは困難度の高いことです。
予防策は?
①サンプルを用意する!
仕上げや素材は、サンプルを用意して選定してもらいましょう。その際、塗装や天然素材はサンプルとも差異が生じることも合わせて説明して下さい。
②事例や近いイメージ画像を集める!(※パースがあるとベスト!)
お客様が完成形をよりイメージしやすいよう、画像を準備するのも一つです。選んでいる商品の事例や計画している間取り・仕様に似た事例があると尚よいでしょう。
③使える空間を使って広さや高さをイメージ!
ショールームや完成現場内覧など、なければ打ち合わせ室や今の住まいを利用して、計画している空間・レイアウトの広さや高さを確認してもらいましょう。
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クレーム4:見積(金額)が高い
プランや仕様が一旦決まると見積を提示するかと思いますが、その業務を設計が担う会社も多いと思います。その際に、予算や初期に話した金額より高額になると驚くお客様がほとんどです。
予防策は?
①予算の根拠を把握する!
プランに入る前には予算取りをしているはずです。どのような仕様や内容で、いくらの予算をみているのか必ず確認しておきましょう。予算をもとにプランや仕様を提案するのもシゴトです。
②金額が上がりそうな場合は先回り!
打ち合わせをしていく中で、金額がアップしそうなリクエストや仕様を選ぶ際は、その点もしっかり伝えましょう。前もって金額がアップすることを分かって選定するのと、見積提示の際に初めて知るのでは全然違います。
その場で答えることは、ある程度の経験と知識が必要ですが、可能な限り、具体的な金額ボリュームはお伝えできるとスムーズです。仮にその場でわからなくても、あとで先輩に相談すれば答えられるはずです。
リスクヘッジはクレーム予防の基礎
そもそもリノベーションとは、既存のマンションの条件・状態に左右され、様々な制約も受けます。まずお客様にその点をしっかりと理解していただくよう説明は必須です。
プランや仕様を決める際には、その特徴(メリット・デメリットなど)を説明した上で提案・選定する必要があります。
全てのことに当てはまりますが、事前に説明を聞いているとの聞いていないのとでは、受け入れ方が全然違います!業務に慣れてくると説明を省略しがちになるので注意して下さい。
また、クレーム=全て設計に非がある、とは限りません。お客様の勘違いや他の要因で発生する場合もあるかと思います。
ただ、そもそもクレームとなり得る要因を生まないことは、意識やシゴトの仕方でいくらでもできるはずです!仕事の効率アップにも繋がるかと思いますので、ぜひ参考にしてみて下さい。