③施工箇所が市街地
3つ目を解説します。これも結論からですが、制約条件が多くなり利益が低下するという構図になります。理由は下記の3つです。
- 周辺道路での渋滞
- 周辺環境への配慮
- 夜間作業が多くなる(昼と夜が混在)
具体例を挙げつつ、解説します。
1.周辺道路での渋滞
まず理由の1つ目ですが、渋滞が原因で、以下のような出来事が発生することが予想されます。すると、利益が低下し、儲からないというフローになります。
- 生コン車や土砂及び残土運搬ダンプトラックのサイクルタイムが低下する
- 現場周辺に生コン車やダンプトラックの待機場所がない
- 幹線道路上での工事の場合は夜間作業に切り替える場合もあり
2.周辺環境への配慮
ここでも、下記のような出来事が発生することが予想されるため、作業効率の低下、ロスが発生し、儲からないってフローになります。
- 住宅地や学校等があれば配慮防音シート設置などが必要
- ブレーカ作業の振動騒音防音シート設置など低振動低騒音工法の採用
- 工事の規模・金額の割に交通誘導警備員の数が多い
3.夜間作業が多くなる(昼と夜が混在)
儲からない理由の最後は夜間作業ですが、市街地や人がたくさんいるところで工事をすると周囲の影響を受ける頻度や度合が多くなり、利益が低下します。
- 幹線道路上では夜間工事へ切り替え
- ショッピングモール等の前や駅周辺など
もちろん、設計・積算で配慮はされているいるんですが、それ以上に原価がかかるということです。
④自然条件が悪い
儲からない現場4つ目の最後は「自然条件が悪い」です。ここも結論からですが、土質や地下水が工事に影響して利益が低下するというフローになります。
理由は、設計の積算単価は土質や地下水をある程度考慮はしていますが、充分ではないということです。ここでも具体例を交えてお話をします。
現場の土質
現場の土質を下記2つで比較してみます。
- 「砂質土」「礫質土」
・土質支持力が高い傾向
・コーン指数が高い
・場内を生コンやダンプトラック等がそのまま走行可 - 「粘性土」
・土質支持力が低い傾向
・コーン指数が低い
・場内を生コンやダンプトラック等がそのまま走行不可、仮設で敷鉄板設置や砕石舗装が必要
現場の地下水
現場で発生する地下水は、積算である程度は考慮されていますが、実際の現場は、それ以上に経費がかさむんですよね。
ポンプアップ費用+電気代+排水処理費(ノッチタンク等)などなど、その経費にプラスして施工性が歩掛以上に悪化してきます・・・。
つまり、土木は自然相手の仕事なので、積算基準等の教科書には載っていない環境の影響をモロにうけるってことになります(-_-;)
そんなことって工事受注してからではもう遅いですやん!
その通りです。なので、入札参加する前に、工事箇所の土質や地下水をある程度調べておくことがめっちゃ重要になってきます!
その条件を加味した上で、入札に参加するかしないかを上司と相談して決めましょう。ぶちゃけ、タイミングとしては工事受注後は遅いですね、、、。
おわりに
今回は、土木業界に入ったばかりではじめての現場へ赴任する人にむけて、「儲かる現場と儲からない現場4選」を解説してきました。
最後はなんかしょんぼりした内容になりましたが(-_-;)
最初にも言いましたが、儲からない現場の逆の特徴が儲かる現場の特徴になります。今日の内容を意識しつつ経験を積み上げていっていただければ、現場所長になる日も近いと思います!コツコツと努力しているあなた届けば嬉しいです^^
※この記事は、『ジョウ所長のblog』の記事を再編集したものです。
儲かる現場と儲からない現場4選!【はじめての現場へ赴任するあなたへ!!!】 / YouTube(ジョウ所長の土木技術者サポートチャンネル)
当たり前のこと言ってて草
楽な現場ほど儲かる
この業界に入ったばっかで、はじめて現場に赴任する人向けって書いてあるから、新人さんのために当たり前のことをわざわざ言ってくれてるんでしょーよ。笑う
(´・ω・`)ノ先生質問です!
なんで利益が低い仕事を請けるんですか?
経営再建中で会社を維持する為ですか?
なんで無理な入札しちゃうんですか?
辻褄あわせが大変じゃないかw
下請け業者がどこもやってくれないなんてw
なんて夢を見た…。