1週間後、私の頭に変化が・・・
初めは、俗にいうパワハラだと思った。何も分からない私に工事の数量を拾えと言うのだから、最初からハードルが高すぎるのでは?と少し不満に思っていた。
もちろん初めは何も分からなかったので、分からないなりにパソコンで検索しては、工事の材料数量をひたすら電卓で弾いて計算した。とにかく早く数量を拾わないと怒られるという思いから、数字を出すことに必死だった。
そんな作業を繰り返して1週間が経ったある日、私の頭に変化が現れ始めた。なんとなくではあるが、工事でつくる構造物や形状がイメージできるようになってきたのだ。
何回もコンクリート、砕石、型枠の数量を計算し、その形状を何度も何度もイメージする。すると、自然と頭の中で作ろうとしている構造物の形が浮かんでくるようになった。構造が分からなければ断面図を何度も見ることで、全体の構造がなんとなく見えてくるようになっていった。
「完成形」がイメージできることが重要
この所長の「数量を拾え」という教えの本質は、何度も数量を計算して形状をイメージさせることで、自分が今から作ろうとしている完成形をイメージさせるということだった。
イメージできる力がついてから、私の中で大きく現場での理解度が変わった。まず、何をしようとしているのかがはっきりと分かるようになった。特に、自分で数量を拾っているので、現場で擁壁の延長やコンクリートのボリュームを聞かれても迷うことなく、すぐに答えることができるようになった。
とはいえ、全てが理解できるようになったわけではないが、以前の右も左も分からない時に比べたら天と地の差である。現場で作業を見ることも大切だが、図面上で完成形をイメージして、現場での作業結果をあらかじめ頭に入れておくことは、大きな成長につながると思っている。
現場を覚えることで一人前になるという考え方は決して間違っているとは思わない。しかし、実際に私たちが将来的にしなければならないことは施工ではない。しっかりと施工を先読みし、段取りや管理をすることである。
それを実現するためには、工事に関する基本的な図面から情報を読み取る力を、早い段階から身に付ける訓練が非常に重要である。数量計算は、初歩的な段階でさせることで、非常に効果的な勉強になると感じている。
現場をやっていたので、イメージ、数量が拾えたのだと思います。
いきなり数量計算から入ると、そもそも資材の名前、作り方がわからず、最終形のイメージもできないので。
現場で作業見て覚えてから、三次元でイメージできるようになって、作る順番(段取り)覚えるのでは?
吸収力のある方がちゃんとしたデータを扱える人の元で習えたのでしょうね。
エクセルと三次元CADをちゃんと扱える人のデータって、それだけでもかなりの勉強になりますから良いものです。
最近は職人さんもYouTubeとかブログをやってるから方言とか用語も調べがつくので楽になりました。
昔は昼間は現場、夜書類と言われて育ちました。が、グレた神様になりました(o^・^o)
新人なんてパシリですよ。実際は
昔は今みたいにググってすぐわからないことがパッと出る時代ではありませんでした。まずは現場を見る、図面を見る、職人さんに聞くからがスタート。あとは先輩の仕事を見て盗む。向上心がどれだけあるが大切です。
自分にあった覚え方を見つける。
人それぞれ覚え方、身につけ方はバラバラですから。
現場の実施行を知らないまたは理解してない人が拾った材料・描いた施工図ほど当てにならないものはないと思う。
百聞は一見にしかずで、日々の作業の中で見た・聞いたの経験の蓄積により、1つの工程に関わる業者と施行時期と1日毎の進捗を把握する。
それが出来るようになって、次の作業の事前段取りや工程調整などが先が見えてくると思う。
確かに、完成する物は同じ物であったとしても、最終完成形をイメージ出来ているか、いないかで、そこに至るまでのプロセスに大きな違いがあると思います。
そして、完成形をイメージする手法の1つとして、積算は極めて有効だと思います。
でも、入口はそこじゃ無いと個人的には感じます。
私が思う理想のステップは、まずは、訳の分からない状態から現場を経験して、その後で施工図を担当して、その後に積算を担当して、更に、その後で現場を担当する。そしたら最強監督の出来上がり。
安全はそれらの業務をやりながら吸収する感じと思っています。