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建築を学んでいるからと言って、その仕事が自分にふさわしいかは分からない

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公開日:2022.05.25
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人生の選択肢を増やしてあげるべき

学校は、専門分野を学生に一方的に選択させるのではなく、まずは全分野に触れさせたうえで、学生自身が興味のあることや就きたい仕事など、自分の進む道を決めるための選択肢を増やしてあげるべきだと思う。

例えば、建築も職種が細分化され、今の世の中にどんな職業があり、それが世間でどう評価され、その業界が先々どうなるのか(具体的な見通しではなく先生個人の意見で十分)など、そんな話を学生が聞ける場があれば、学生の意識もだいぶ変わるのではないだろうか。

それは講義というより単なる世間話の延長で十分で、それがきっかけで仕事としてどれが自分に合っているのかなど考えるようになれば、それで十分だと思う。それ以上を学校側に要求するのは無理なので、それより先は学生一人一人が何を考えて、どう動き、どう勉強するかにその後の人生がかかっている。

一般的に「先生」と呼ばれてる人たちは、理窟だけで、実際の建築現場をあまりに知らなすぎる。それは当人たちが一番良く分かってることだろう。最新の現場の工法や新たな道工具の話をできる人はほとんどいない。

それは運営する学校側にも大きな責任があり、学生に最新の情報を提供し、社会に出た時に本当に役立つ知識を伝えよう!とする教育者としての意識が低いように思う。

実際の現場に同行し、鉄筋がどう組み立てられていくのか?コンクリートがどう打設されて行くのか?など、理屈で色々説明するよりも現場で見てもらったほうが、机の上でする授業よりも学生に与えるインパクトは数十倍大きいハズだ。

建築の勉強をし、おぼろげながら将来はこんな仕事に就こう!と思ってる学生に、教室の中だけではなく、実際に社会に出て現場に行くとこんな感じですよ!と、建築物が実際に出来上がっていく過程を見せ、そこから何かを感じ取ってもらうべきだ。

その感想を教室に戻って話し合い、そこから派生した質問や疑問を現場の管理者や職人に聞けるチャンスがあれば、より肌で感じて頭で考えられる充実した時間を過ごせるはずだ。

人生はいくも選択肢があって、ましてや今建築を学んでいるからと言って、建築の仕事が自分にふさわしいかどうかは誰にも分からない。理窟で上手く説明できなくても、何となくで選んだ道が、その選択が、正しかったということも往々にしてある。

全て本人次第ではあるが、これから建築の仕事をしていこう!と少しでも考えている若者に対して、その道の先を歩いている業界の先輩たちは手を差し伸べることを忘れないでほしい。

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この記事を書いた人

野口 英郎
野口 英郎
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アジア、アフリカなど海外の建築現場で長年、施工管理に従事している。世界中で対日感情が良好なのは、先人たちの積み重ねである。日本人として恥ずかしくない技術者でいたい。
建築を学んでいるからと言って、その仕事が自分にふさわしいかは分からない 建築を学んでいるからと言って、その仕事が自分にふさわしいかは分からない

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