施工の神様 powered by 施工管理求人ナビ
  • 施工の神様とは?
  • 記事掲載・取材をご希望の方へ
  • キャリアを考える
  • インタビュー
  • 失敗を生かす
  • 技術を知る
  • エトセトラ
  • 資格を取る
  • 建設用語

河川系の仕事は、とにかく「メッチャ楽しい」!?中国地方整備局の女性職員に聞いた

  • インタビュー
  • キャリアを考える
公開日:2022.10.11
  • シェア
  • Tweet
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0 コメント
  • メールで共有

災害から生命財産を守る「カッコ良い仕事」

ドローンを飛ばす鳥越さん(写真提供:中国地方整備局)

ドローンを飛ばす鳥越さん(写真提供:中国地方整備局)

――中国地方整備局ではどのようなお仕事をしてきましたか?

鳥越さん 最初の配属先は広島西部砂防山系事務所調査課で、砂防堰堤の調査設計を2年間担当しました。その後は、福山河川国道事務所河川管理課に異動して、工事の発注などを担当しました。現在は、本局の企画部企画課で、職員の採用・リクルートを主に担当しています。学生さんと触れ合うことが多く、目がキラキラした子たちと話していると、元気をもらえます。

これまでのところ、広島県内の職場ばかりですが、けっこう珍しいと思います。同期を見ると、県をまたいだ異動が多いので。「山陽で働きたい」という希望は出していたので、一応希望が反映されたのかなと思っています。

最初の職場で砂防堰堤の担当だと知ったときは、砂防堰堤そのものに馴染みがなかったので、初めは戸惑いました。いっぱいいっぱいになってツラいことはありましたが、入省後の研修やOJTなどの制度がしっかりしていたので、なんとかなりました。

現場作業中の森元さん(写真提供:中国地方整備局)

現場作業中の森元さん(写真提供:中国地方整備局)

森元さん 私も最初の配属先は広島西部山系砂防事務所で、工務課でした。鳥越さんとは1年間ご一緒しました。「河川をやりたい」ということで入省したので、これも鳥越さんと同じく、「砂防ってなに?」という感じでした(笑)。ただ、実際に砂防の仕事に携わっているうちに、災害から生命財産を守る仕事という意味で、カッコ良い仕事だなと考えるようになりました。

3年目に岡山河川事務所管理課に異動し、河川維持管理に関する発注などを担当しました。「やっと河川に携われるぞ」というワクワク感がありました。今年度からは工務課と出張所の兼務になって、現在は河川事務所と出張所を行ったり来たりしています。ただ、今仕事が楽しいかと言われると、即答は難しいんですけど(笑)。

たとえば、工事の変更契約のときに思うのですが、出張所の職員としては、業者さん側にたって「こうしてあげたい」という気持ちになるのですが、工務課の職員としては、予算の都合もあり厳しめになるため、「それは、ウチでみてあげられないんだよなあ」ということになったりすることがあります。本務は出張所のため基本的には出張所職員として対応していますが、変更契約のときはどちらの立場でもあるからこそどう対応しようか難しい場面がありました。

これまでのところ、デスクワーク中心です。出張所勤務になってからはよく現場にでています。広島で勤務していた頃はテレワークすることもけっこうあったのですが、最初のころはネットワークにつながっていなかったので、設計書のチェックなどをPDFでやらざるを得ず、メチャクチャ時間がかかって大変でした。

出前講座で説明中の永松さん(写真提供:中国地方整備局)

出前講座で説明中の永松さん(写真提供:中国地方整備局)

永松さん 今年4月から山口河川国道事務所河川管理課に配属になりました。今は堤防工事などの発注を担当していますが、まだまだ勉強中ということで、他のラインのお仕事もお手伝いさせていただいたりしています。たとえば、地元の学校で防災関連の出前講座などを担当しました。

ツラさを乗り越えると、やりがいになる

――仕事で嬉しかったこと、ツラかったことはありますか?

鳥越さん 私が入省した年に、平成30年7月豪雨災害が起きました。入ったばかりでなにもわからない状態だったのですが、被災地に新たな砂防堰堤をつくるため、調査のため、先輩方と一緒に現地入りしました。被災者の方々とお話をしたのですが、「ありがとうございます」と言ってくださる方が多かったんです。それが嬉しかったです。

ただ、1年目の右も左も分からない状態のまま、ひたすら仕事に追われたので、ツラいときもありました。ツラさを乗り越えると、やりがいになることを学びました。

森元さん 土砂崩れが発生したときに、中国地方整備局が整備した砂防堰堤が土砂を食い止め、被害発生を防げたのを知って、自分たちがつくったモノが、人の生命財産を守ることができるんだと思って、嬉しく思いました。

ツラかったことは、入省1年目のとき、委託業者さんから質問を受けた際、今思えば基本的なことだったと思いますが、なにも答えられなかったことです。質問の意図さえわからず、なんでわからないんだろうと自分に対して怒りを覚えました(笑)。「自分で調べてもわからないときは、素直に先輩に聞くべき」ということを学びました。

永松さん 出前講座を担当したときに、生徒の皆さんに説明をしたときが嬉しかったです。これまで大勢の人に対して、物事を教えるような機会はなかったので、とても緊張しました。自分が学生のころに見てきたような大人になれたのかと思うと、感慨深い気持ちになりました。

ツラいことは、先輩や受注者さんなどが話している内容が、まるで理解できないときがあることです。知識も経験も浅いので、どんどん勉強して成長していきたいです。

次のページやりがい、魅力とは?

«123»
  • この記事をシェアする8
  • この記事をツイートする1
この記事のコメントを見る0
こちらも合わせてどうぞ!
「とりあえず全部回る」 中国地方整備局に”アツい男”がいたので、突撃インタビューしてきた
「とりあえず全部回る」 中国地方整備局に”アツい男”がいたので、突撃インタビューしてきた
「タダモノではない感」を醸し出す男 国土交通省中国地方整備局企画部企画課で、課長補佐として働く井上剛介さんに取材する機会を得た。 実を言えば、井上さんとは、別件取材のためコンタクトをとっていたのだが、なにやら「タダモノで...
クビ覚悟で工法変更したら、1000万円削減できちゃった…河川隣接マンションの掘削工事
クビ覚悟で工法変更したら、1000万円削減できちゃった…河川隣接マンションの掘削工事
どの工法を選ぶかで、施工管理技士の技量が決まる! いかに安全かつ安価な工事方法を選ぶか? 大きな現場になればなるほど、その判断が施工管理士の腕の見せ所と言えるでしょう。 そんな工法の選定について、いつもとは違う工法でチャ...
BIMを活用したいけれど、どうすればいい? アウトソーシングや人材派遣で解決しよう
BIMを活用したいけれど、どうすればいい? アウトソーシングや人材派遣で解決しよう
※本記事は『建設ITワールド』の許諾を得て掲載しています。 「BIMを活用したいけれど、人材が見つからない」「どう始めたらいいの?」—そんな悩みを解決するのが、ウィルオブ・コンストラクション(本社:東京都新宿区)が提供す...
「インフラを蔑ろにする国家は間違いなく滅びる」 藤井聡×ゼネコン×国交省の京大OBが語り合う”土木の使命”
「インフラを蔑ろにする国家は間違いなく滅びる」 藤井聡×ゼネコン×国交省の京大OBが語り合う”土木の使命”
京大・土木学科OBが語り合う「土木の使命」とは? 以前、京都大学の藤井聡先生に取材した。記事は、本人の周囲からかなりの反響があったそうだ。 それ自体は喜ばしいことだが、中には「藤井は土木をはき違えている」などというそそっ...

この記事を書いた人

四国の犬
この著者の他の記事を見る
基本的には従順ですが、たまに噛みつきます。
河川系の仕事は、とにかく「メッチャ楽しい」!?中国地方整備局の女性職員に聞いた 河川系の仕事は、とにかく「メッチャ楽しい」!?中国地方整備局の女性職員に聞いた

施工の神様をフォローして
最新情報をチェック!

  • フォローする5388

現場で使える最新情報をお届けします。

  • 施工の神様
  • インタビュー
  • 河川系の仕事は、とにかく「メッチャ楽しい」!?中国地方整備局の女性職員に聞いた
  • 施工の神様
  • キャリアを考える
  • 河川系の仕事は、とにかく「メッチャ楽しい」!?中国地方整備局の女性職員に聞いた

コメント(0)

コメントフォームへ

コメントする コメントをキャンセル


コメントガイドラインをお読みになった上で投稿してください。

email confirm*

post date*

あなたも施工の神様に記事を投稿してみませんか?
おすすめ記事
  • 【髙松建設】「古来の技術と新たな発想を融合する」世界最古の企業”金剛組”再生でベスト・プロデュース賞を受賞

    【髙松建設】「古来の技術と新たな発想を融合する」世界最古の企業”金剛組”再生でベスト・プロデュース賞を受賞

  • 点数稼ぎに走るのは「なんか違う」

    点数稼ぎに走るのは「なんか違う」

  • 「暗闇の先の光見て」コロナ禍の”希望のトンネル貫通写真”が心に響く

    「暗闇の先の光見て」コロナ禍の”希望のトンネル貫通写真”が心に響く

  • 「地元の人間の意地。ただ、それだけ」 家族を失ってもなお、愛する石巻の復興に命を懸けた現場監督

    「地元の人間の意地。ただ、それだけ」 家族を失ってもなお、愛する石巻の復興に命を懸けた現場監督

  • 建設業界をイヤになった主任技術者は”造園”へ急げ!

    建設業界をイヤになった主任技術者は”造園”へ急げ!

  • 人と機械はどう補完? これからの橋梁点検

    人と機械はどう補完? これからの橋梁点検

注目のコメント
  • 権力を振りかざす世間知らずの勘違い野郎どもは本当に消えていただきたいです。

    「○んでくれ」「くせーんだよ」 発注者からの脅迫・暴言集【実録】
  • 公務員なんて、甘ったれのわがまま人間の巣窟。特に、バブル世代にパワハラとかするのが多い気がする。

    「○んでくれ」「くせーんだよ」 発注者からの脅迫・暴言集【実録】
  • 34℃で湿度がどれくらいか判断出来ないが今日びの38℃超え猛暑に比べればまだまし。 皆が言う体調管理なんかで対応出来る範囲を超えている。 朝一番から警戒レベルMAXが普...

    最高気温36℃の”猛暑日”。舗装工事は中止すべきか?【熱中症対策】
  • 勝手に喫煙休憩するな→即飛び蹴り シュールなコントみたいだな

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 辞めていいんじゃねーか? 下請けの奴隷ならともかく、大手ゼネコンの現場監督ならやりたい奴いくらでもいるだろw

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 若くても無能なら要らない

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • そんな無能はやめた方が現場のためだよ

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 飛び蹴りは普通に罪にならないか?

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 休憩するなら水分取るだけで充分なのにねwタバコまで吸いに行き注意されると即飛び蹴りとはヤニ中毒は危険だな

    「暴力も必要かも」大手ゼネコンの若手現場監督に、飛び蹴りした鳶職人
  • 結局本人の申告によるものでしかないので、無理がありますよ。 すべての作業員さんにカメラつけて録画でもするならば別ですが。 公共工事にしろ民間工事にしろ、昔からすれ...

    「チェックシートで熱中症を防ごう!」 それができたら誰も苦労しない
  • 熱中症チェックシートは本当に不毛。 挙句の果てに、それを書いていても熱中症が発生したら「管理が甘かったからだ!」といってチェック項目を増やしたり、記入内容の真偽を...

    「チェックシートで熱中症を防ごう!」 それができたら誰も苦労しない
  • 建設業界のパワハラと言うよりは特定の会社の特定の上司のパワハラ。

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 返信した人の日本語もわかりません。 やり直し

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 建設業界って 何処に業界のパワハラをかいてるの? やり直し

    元自衛官が建設業界に転職したら、”パワハラの巣窟”でした
  • 所長が部下の人間性を否定するような現場がうまく回るはずがない。 現場は信頼関係で成り立っている。 現場の雰囲気は主に所長がつくりあげあてしまう。そのような管理職が...

    65歳以上と外国人は、全員”安全弱者”のヘルメットバンドをつけろ!? 納得できない話
  • この著者は神様とは思えないです まず、職人は工程を縮めたいんじゃなく無駄が嫌いなんです。それは管理者もだと思いますよ。 無駄=損害ですからね。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • スーパーゼネコンの監督とは仲良くなれないな。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • まったく現場の事を理解していない! もっと色んな事を経験して、勉強して下さい。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • 不仲は横柄で生意気ななゼネコンのセコカンが原因だと思いますけどね。 舐められない様な教育受けているので仕方ない所もありますが。 職人さんも見栄えよりも工数へらして...

    「不仲説」 現場監督と職人
  •  不仲なら発注しない、請負わない。 お互い仕事できなくなればいい。

    「不仲説」 現場監督と職人
  • キャリアを考える
  • インタビュー
  • 失敗を生かす
  • 技術を知る
  • エトセトラ
  • 資格を取る
  • 建設
    用語
【PR】施工管理技士の転職に特化した求人サイト
施工の神様ロゴ
  • 施工の神様とは?
  • 原稿募集
  • 取材ライター募集
  • 運営会社
  • PR・プレスリリース
  • プライバシーポリシー
  • 広告掲載について
  • お問い合わせ
Copyright © 2025 WILLOF CONSTRUCTION, Inc. All Rights Reserved  リンクフリー
施工の神様