工事現場が映える、海風も気持ち良い
――港湾の仕事の魅力はなんですか。
亀田さん 工事現場が絵になる、映えるところだと思っています。海があって、空があるところに、そこに大きなクレーンを積んだ作業船が来て、大きな構造物を上げ下げしている様子は、陸上の工事にはない迫力を感じます。あと、海風が気持ち良いです(笑)。
山陽と山陰、瀬戸内海側と日本海側という地勢や風土が大きく異なる2つの地域を両方経験できるのも、魅力といえば魅力だと思います。瀬戸内海と日本海では海の様子が全く違います。瀬戸内海は高潮の被害があるため護岸をつくったり、豊かな海にするため干潟の造成をしたりしていますが、波の高い日本海側は防波堤をつくっています。空港の仕事も夜間工事も、ピカピカ光って、そこそこキレイです。
林さん 港湾の仕事は、陸の工事などと比べ、工事するときしか実際のモノを見られないこととか、船で行かないとモノが見れないといったことがけっこう多いと思います。陸の工事では経験できないことが経験できるのが、港湾の仕事ならではの魅力だと感じています。
――港湾の仕事は、けっこうマニアックな仕事だと言えますか。
林さん そうですね(笑)。私が就職するとき、工業高校の先生にも「港湾を選ぶのは珍しいね」と言われました(笑)。「身近だ」という理由で、道路や河川を選ぶ学生が多いからです。私は「身近じゃない」からこそ、「港湾に行ってみよう」と考えたようなところがあります。
――道路や河川の仕事と比べてどうですか。
亀田さん 港湾は、道路や河川と比べ、勤務場所が限られているのですが、私はそれが魅力だと感じています。けっこう便利なところに事務所などが設置されているので、ライフワークバランス的に有利なところがあると思っています(笑)。
林さん 港がある場所は基本的に栄えているところが多いので、普通に暮らして飽きないのが、港湾の職場の良いところだという気がします。
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30才代の先輩がいないのが、サビしい
――港湾の仕事で不満に思うことはありますか。
亀田さん 中国地方整備局の場合、30才ぐらいの女性の技術系職員が少ないことです。先々のことを相談したいときとかに、自分よりちょっと上の先輩が周りにいないのは、不安と言うか、サビしいです。道路や河川の建設側には、そこそこいるので、ロールモデルとなる存在がいてくれたら、良いのになと思ってしまいます。
もちろん、すでにご結婚されてお仕事されている、女性の先輩はいらっしゃいますが、ご結婚されたばかりとか、今育児中とか、現在進行形の女性はいません。「いろいろな年代の方に相談できたらな」という思いがあります。
林さん 栄えている場所に事務所があるのは良いことなのですが、それぞれの事務所がけっこう距離が離れているので、自分の生活の拠点を定めるのが難しいと感じています。自分に新たな家族ができたときに、事務所が少ない分、ちょっと大変になるのかなと思っています。
山陽側で現場工事をしたい
――今後やりたい仕事はありますか。
亀田さん やっぱり土木のメインは工事だと思うので、工事を担当したいと思っています。現場に出たからと言って、すべてのプロセスに携われるわけではありませんが、「自分も関わった」という達成感を味わえると思っているからです。できれば、交通の便が良い山陽側の工事が良いです(笑)。
林さん これまで基本的にデスクワークだったので、私も現場をやってみたいです。実際に現場に行くと、大きな工事をやっていて「スゴいなあ」と感じるし、自分が担当していなくても、工事の進捗を見るのが楽しいからです。自分が担当している現場だったら、もっと楽しいのかなと思っています。
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