道路の仕事なら「親にも自慢できる」
――中国地方整備局でなにをしたいというのはあったのですか?
布野さん 「河川よりかは、道路に行きたい」とは決めていました。当時は、河川の仕事はあまりイメージできなかったですが、道路の仕事は、ドーンと構造物があって、生活に密着していて、身近であるところに魅力を感じていました。
栗原さん そもそも土木に興味を持ったきっかけが道路だったので、道路以外は視野に入っていませんでした。道路の中でどういう仕事があるかにフォーカスしていました。
森口さん 私も道路一択でした。高専で河川の授業もあったのですが、どうも苦手で(笑)。かと言って、構造系の授業ができたというわけではありませんでしたが、構造系の勉強のほうが身近な存在だったということもあり、楽しかったんです。道路の仕事だったら、自分が携わっている仕事について「親にも自慢できるかな」という気持ちもありました。
宿舎がキタなかったのが、残念

現場仕事中の布野さん(中国地方整備局写真提供)
――中国地方整備局ではどのような仕事をしてきましたか。
布野さん 最初の配属先は、山口河川国道事務所の計画課でした。道の駅の広報関係の仕事や、交通量関係の業務発注など、いろいろとやらしてもらいました。「リバロ」という道の駅の広報チラシみたいなものがあるのですが、その内容を取材して書いていました。構造物とはあまり関係ない仕事でしたが、ソフト系の仕事も楽しかったです。
2年目に、同じ事務所の工務課に移りました。工務課では、岩国大竹道路事業を担当していました。トンネル工事などの設計や、積算、発注業務などを担当しました。基本的にはデスクワークでしたが、何度か現場を見に行く機会はありました。
今年4月からは、岡山国道事務所の工務課にいます。岡山国道は新規事業がいくつか動いているので、岡山西バイパス、岡山環状南道路、総社一宮バイパスなど複数の事業に関わっています。主に工事、業務発注を担当しており、基本デスクワークです。
――仕事はどのように覚えていきましたか。
布野さん どの場所もはじめはまったくわからない状態でしたが、上司が素晴らしい方々ばかりだったので、丁寧にイチから教えていただきました。今まで出会ってきた上司の方々は、本当に尊敬できる方ばかりです。
――念願の一人暮らしはどうですか。
布野さん 最初はスゴく嬉しかったんですけど、宿舎が築25年で、キタなかったのが残念でした(笑)。他の宿舎と比べると、それでもキレイなほうらしいのですが、自分が思っていたイメージと、だいぶ違っていました。2年間なんとか耐えました(笑)。
岡山国道事務所に異動したときは、キレイなアパートを必死で探して、自分で借りました。お陰で、職場からはちょっと遠くなってしまったんですけど、やっぱり、良い住まいは、仕事のモチベーションも上がります(笑)。
中国地方整備局の宿舎は軒並み古いと聞いています。私は、宿舎がキレイかどうかも、仕事の魅力を左右する要素の一つだと思っているので、宿舎がどんどんキレイになることを願っています。
――宿舎はもうコリゴリ?
布野さん そうですね(笑)。
道路情報の電光掲示板を見て、ニヤつく

自転車マナー啓発活動中の栗原さん(中国地方整備局写真提供)
――栗原さん、これまでのお仕事について教えてください。
栗原さん 私の最初の配属先は、今布野さんがいる岡山国道事務所の工務課でした。私もいろいろな事業に関わっていました。新規道路の工事発注のほか、地質調査や橋梁設計の業務発注などを担当していました。1年目は岡山環状南道路、2年目は玉島笠岡道路が主担当でした。
私も上司の方には恵まれましたし、同じ課の係員に先輩と同期があわせて3人いたので、先輩に仕事を教えていただいたり、同期同士で励まし合ったりしつつ、仕事を覚えることができました。玉島笠岡道路で発注を担当した工事の中に、橋台を施工する工事があったのですが、発注から完成まで携われたので達成感を感じました。初めて担当した工事だったということもあり、印象に残っています。
なにもないところに新しい道路をどんどんつくっていくという仕事だったので、景色が変わっていく様子を見ながら仕事ができるということに、やりがいを感じました。今でも自分が担当した箇所やその付近を通ると、「あ、今はこんな感じになっているんだ」と工事の進捗を見て楽しくなります(笑)。
今は、福山河川国道事務所の道路管理課というところで、トンネルや橋梁などの補修工事の発注のほか、自転車の走行空間を整備する工事の発注や、工事内容の住民説明などを担当しています。

電光掲示板(中国地方整備局写真提供)
あと、道路情報の電光掲示板を操作することもあります。交通混雑の注意喚起を促す文章や通行止めを予告する文章を自分で作成して、表示しました。休みの日にその場所を通ったときに、自分が表示内容を変えた電光掲示板を見て、ニヤニヤしたことがあります(笑)。自分の仕事が目に見えるのは良いですね。
―― 一人暮らしはどうですか。
栗原さん 岡山のときは、私も宿舎に住んでいたのですが、岡山の宿舎はキレイだったので暮らしやすかったです(笑)。ただ、職場からちょっと距離があって、周りが住宅街でなにかと不便だったのは、残念でした。なので、プライベート用にクルマを買いました。福山でも宿舎に住んでいます。なんと言っても、宿舎は安いのが魅力ですね。
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