JR工事管理者は現場運営も転職も「コミュニケーション」が重要
―― JR工事管理者や施工管理技士の中には、転職を検討している人も多いと思います。転職に成功した大山さんから、そんな方々に何かアドバイスできることはありますか?
大山 私も家族を養うため、そして自分の生活レベルを上げるために転職せざるを得ませんでした。転職を検討し始める一番の動機は収入面だと思います。現場での経験値が上がれば、給与も上がって欲しいのに、能力と収入のバランスが取れていないと転職したくなる場合が多いと思います。また、職場の人間関係がうまくいっていないときも、不満がたまり転職を考えるようになります。
どのようなケースでも、転職をちょっとでも迷うようになったら、ダメもとで『施工管理求人ナビ』に相談してほしいと思います。派遣事業を営んでいるからといって、むやみに勧誘しようとせず、適切なアドバイスをもらえるはずです。派遣業を営む会社としてあるまじき行為ですが、もしかしたら転職を思いとどまるように説得されるかもしれません(笑)
私も転職を迷っていた一人でしたが、気軽な気持ちで『施工管理求人ナビ』に相談した結果、仕事も生活も一変しました。そんなに自慢できるほど贅沢な生活を送っているわけではありませんが、前職より収入も上がり、子供たちの我儘を聞くことが出来るようになりました。家族旅行も増え、趣味の時間も増えました。
自ら動かなければ何も変わりません。何もしないで後悔するよりも、やって後悔する方がいいです。動く勇気を持ちましょう。その勇気の先には何かが待っています。もしかしたら、新たな世界が待っているかもしれません。
―― 過労や薄給で悩んでいる方々を勇気づけるような力強い言葉ですね。大山さん自身は今後、JR工事管理者として、どういったヴィジョンをお持ちでしょうか?
大山 引き続きJR工事管理者としてのスキルを磨きながら頑張っていきたいと思っています。今の会社なら、元請けゼネコンの一員として、大きな現場の工事管理スキルを身に付けることができます。前の職場にいたままだったら、おそらく今のような大型現場を経験することはなかったと思います。
それから、JR工事管理者として、というより、建設に従事する人は皆そうかもしれませんが、自分が手掛けた建物が完成して竣工を迎えたときは、格別な感情が湧きます。そういう“やりがい”の面でも、私はJR工事管理者として、JR関連の工事に長期にわたって携わりたいと思っています。そして、今後はJR線閉責任者などの資格を取得していきたいと思っています。
―― JR線閉責任者の資格も取得したら、またインタビューさせてください。最後に何か読者にメッセージがあればどうぞ。
大山 実は、私は建設業界に入る前、トラックドライバーを10年ぐらいやっていました。その後、ビルの解体工事、改装工事、吹き付け材修繕工事などといった建築現場で作業員、足場鳶として働くようになりました。今でも、この頃に経験した足場の仮設作業や、施工アンカーの施工方法・施工規格などのノウハウは役に立っています。
そんな私が作業員からJR工事管理者になったきっかけは、前述の指扇駅の現場で所長に認められたからでした。認められたと言っても、格段に私のスキルが優れていたわけではありません。現場でのコミュニケーションをしっかり取っていたので、気に入られた、と言ったほうが、むしろ適切かもしれません。
JR工事管理者にとっても、施工管理技士にとっても、現場を円滑に運営する上でコミュニケーションが重要だとは良く言われることですが、それは現場をスムーズに進めるためだけでなく、実は自分自身の“財産”にもなっていきます。私がJR工事管理者になれたのは、現場でのコミュニケーションを大事にしていたことが、所長の目にとまったのがきっかけです。
転職に関しても、自分から動いて人とコミュニケーションを取ることが“悩み”を解決する秘訣ではないでしょうか。私はこれからも、周囲とのコミュニケーションと、周囲への感謝の気持ちを忘れずに、現場を管理していきたいと思っています。
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