高齢化した地域における各種施設の利用状況などについて調査
――吉井さん、研究内容について教えてください。
吉井さん 都市計画マスタープランはそれぞれの市町村の住民の意見を取り入れる必要があるものです。それを前提に、研究対象を選びました。大野城市が新しく策定した都市マスタープランは、市を4つの地区に分け、それぞれに都市計画をまとめています。私は、大野城市を27の地区に分けて、地域特性がより顕著に出るようにして、高齢化している地域で施設がどう利用されているか、利用状況などにどんな違いがあるかなどについて、調査をしています。
――先生、いかがですか。
松永先生 大野城市さんが都市マスタープランを策定する2020年年末に、住民にアンケート調査を行ったのですが、その中にわれわれの研究室が聞きたい質問項目も入れていただきました。この研究も以前別の学生がやっています。
大野城市さんとしては、小学校校区のような比較的小規模単位で生活利便施設などを充足したいというお考えがありました。都市マスタープランの策定には、以前から住民参加が重要視されているので、大野城市さんはアンケート調査をされたわけです。そこに、私たちのほうで用意した公共インフラをはじめ、コンビニや銀行などの施設の重要度などに関するアンケートを盛り込みました。
年齢や性別などの属性によって、日常利用する施設の需要度は異なってくると考えられますが、それは地域の人口構成に左右されると考えています。吉井さんがやっているのは、これらの関係性について、明らかにするための研究です。
大野城市さんは4つの地区に分けましたが、住民の属性にほとんど違いがなかったんです。これだと、整備方針もほとんど違いがなくなるわけです。そこで、地域特性が出やすくなるように、27のより小さな区域に分析することにしました。
独立しても良いし、副業で稼いでも良い
――仕事観についてお聞きしたいのですが、就活などはどんな感じですか?
東さん 私はずっと続けていける仕事に就きたいと思っています。もともとは設計の仕事がしたかったのですが、いろいろあって、施工管理の仕事でハウスメーカーから内定をいただいています。施工管理の仕事を続けた後、いずれは設計の仕事につけたら良いなと思っています。2023年に2級建築士の試験を受ける予定です。
――その会社を選んだ理由は?
東さん 人を大事にする会社だと思ったからです。社長さんが、「お客様に満足してもらうためには、まず自分たちが満足しなければならない」とおっしゃっていました。「スゴくあったかい職場だな」と共感を覚えました。
――守田さん、仕事についてどうお考えですか?
守田さん 私は、WEBデザインのエンジニアとして、IT系会社から内定をいただいています。もともとはデザインに興味があったのですが、いきなりデザインの仕事で勝負するのはハードルが高いので、まずはプログラミングを習得してから、デザインにチャレンジするという考えでいます。プロフェッショナルな技術者になりたいです。
本社が東京にある会社なので、東京勤務の可能性もありますが、働く場所はどこでも良いと思っています。ずっとこの会社で働き続ける考えもありません。独立しても良いし、副業で稼いでも良いと思っています。
――政次さん、仕事についてどうお考えですか?
政次さん 私は、結婚や出産をしたとしても、仕事は続けていきたいと思っています。私はまだ就職が決まっていないんですけど、漠然とですが、「人を支えたい」という気持ちがあるので、公共性、公益性のある仕事に就けたら良いなと思っています。
――佐藤さんはどうですか?
佐藤さん 大学の研究とは全然関係ないのですが、ネット銀行に就職が内定しています。大学に推薦枠があったので、チャンスかなと思って応募しました。バリバリのキャリアウーマンになる将来像は描いていません。先のことはわかりませんが、今は、もし結婚や出産をしたら、どちらかと言えば、子育てに専念したいと思っています。あと、福岡を離れることは考えていません。職場も福岡限定です。
――吉井さんはいかがでしょう?
吉井さん 九州の自治体から内々定をいただいています。事務系公務員は、数年ごとに職場が変わるのですが、変化を楽しみながら働いていければと思っています。
1年間の寮生活を通じて、いろいろな友だちができる

インタビュー風景
――松永研究室、福岡女子大学の良さはなんですか?
東さん この研究室はやさしい人が多いので、仲良く楽しく勉強することができることです。福岡女子大学では1年生は寮に入るのですが、寮生活を通じて同級生との仲が非常に深まります。学科とか関係なく友だちが増えるので、非常に素晴らしい制度だと思っています。
守田さん 雰囲気がほんわかしていると言うか、温かい研究室です。松永先生もしゃべりやすい方です。東さんも言っていましたが、福岡女子大学の寮生活は、友だちづくりのきっかけになりました。サークル活動も充実していて、他の学科でもたくさん友だちができました。
政次さん 前のお二人と同じですが、みんな優しくて話しやすいところです。勝手に研究テーマが決められることはなく、自分の好きなテーマを研究することができるのも良いところです。福岡女子大学はわりと規模が小さい分、学生一人ひとりに目が行き届く環境があることです。留学生もけっこう多いので、英語を学びやすいです。あとは、キャンパスがキレイなことも魅力です。
佐藤さん 私も温かい感じが好きです。柔らかい感じは自分に合っていると思っています。寮生活はみんなで仲良くやっている感じが楽しいですし、学校もキレイなのも良いです。インカレなんかもあって、他大学との交流もできるのも、良い環境だなと思っています。
吉井さん アットホームな研究室なので、とても居心地が良いです。福岡女子大学は、英語を学ぶための海外研修や留学などの制度が充実しているのが、良いと思っています。
土木計画学研究会で発表
――松永先生、最後にシメの言葉をお願いします。
松永先生 さきほど土木計画学研究発表会の事務局から連絡があって、みなさんの研究発表が採択されました。みんなで沖縄に行きましょう(笑)。
学生 ウォー!(拍手)
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