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ICTを駆使しても、現場の本質的なことは身につかない

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四国の犬
公開日:2023.06.06
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ICTを駆使しても、現場の本質的なことは身につかない
目次
  1. 年月を経て、仕事や考え方に変化はあったのか
  2. 難儀した現場は達成感が大きい
  3. 入社してからずっと現場代理人を任される
  4. わからないことは先輩に教えてもらったので、とくに失敗なくきている
  5. ICTイコールDXとは考えていない
  6. 休みが増えるのはありがたいが、それで納得のいく仕事ができるのか
  7. 建設ディレクターのおかげで、とりあえず仕事はラクになった
  8. 若い社員の給料が上がるように頑張っていきたい
  9. これまで失敗がない分、逆に大きな失敗をする不安がある

年月を経て、仕事や考え方に変化はあったのか

前回、日向市の株式会社内山建設社長の内山雅仁さんの記事を出したところだが、社員の方々にも取材していた。

今回登場していただく西口雄二さんと黒木卓也さんは、5年ほど前にも記事で紹介したことがある。年月を経て、仕事の上でなにか変化があったのか。その辺を中心に、お話を聞いてきた。

難儀した現場は達成感が大きい

西口 雄二さん(株式会社内山建設 工事部)

西口 雄二さん(株式会社内山建設 工事部)

――以前の取材では、「最初から最後まで現場にいたい」という趣旨のお話をされていました。その後どうですか?

西口さん あの後は、ほぼすべての現場で最初から最後までいました。県発注の河川掘削工事や治山工事といった現場で、監理技術者や主任技術者を任されたからです。私の実績や経験が活かせる現場が多かったです。今は、河川掘削の現場が終わったので、他の人の鉄道関係の現場のお手伝いをしています。

――県の仕事が多いんですか。

西口さん そうですね。会社としても、国の仕事は最近取れていません。一方、治山工事は採算が合わないイメージがあって、手を挙げる業者が少ないので、ウチが取ることが多いです。

――治山工事は採算が合わないんですか。

西口さん 山奥の現場なので、工事中に災害が起きるリスクなんかを考えないといけないからです。当初の予定通りいかないケースが多いので、一般的な業者さんにはなかなか手を出しにくいところがあるんです。

当社の経営理念に、『地域にとってなくてはならない会社になる』というのがあり、それを地道に実践しているということです。第一線で工事をやっている人間としては、技術面・経済面両方においてそれなりのプレッシャーがあって大変ですけど(笑)。

――最初から最後まで現場をやってみて、どう感じましたか?

西口さん 竣工時は、達成感があります。その過程で難儀した現場はとくに大きいですし、喜びも感じます。あと、自分が「少しは成長したかなぁ」とも思いますね。ただ、工事の着手前は不安感いっぱいで。施工の進捗が上がっていくほど小さくなります。

入社してからずっと現場代理人を任される

黒木 卓也さん(株式会社内山建設 工事部)

黒木 卓也さん(株式会社内山建設 工事部)

――黒木さんは、以前取材したとき、「とりあえず林道開設以外の現場をやりたい」とおっしゃっていましたが、その後どうでしたか?

黒木さん その後はいろいろな現場を経験させてもらっています。最近は河川工事が続いていましたが、その前は道路改良の現場や築堤の現場もやりました。一人現場の現場代理人として、ずっと県の仕事をしています。5現場ぐらいですかね。

――以前「資格をとりたい」というお話もありましたけども。

黒木さん 当時は二級土木施工管理技士でしたが、その後一級を取りました。

――最初からずっと一人現場の現場代理人って、普通のことなんですか?

西口さん ここ数年は技術者が不足しているので、会社的にそうせざるを得ないという状況にあるんです。

黒木さん 経験のない現場ばかりやってきたというのはその通りですが、社内に経験のある先輩は誰かしらいるし、なにかあったらすぐに聞けるので、悲観的になるようなことはまったくなかったです。

――ポジティブで素晴らしいですね。

黒木さん ありがとうございます(笑)。経験がないことに対する心配は本当になかったです。

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