11月18日は何の日?
11月18日。ウォルト・ディズニーが生んだ超人気キャラクター「ミッキーマウス」の誕生日である。
1928年11月18日、短編アニメーション『蒸気船ウィリー』でスクリーンデビューを果たしたミッキーマウスは、その後約1世紀にわたり、ディズニーのシンボル的キャラクターとして世界中で親しまれているのは周知のとおりだ(ちなみに、ミニーマウスも同じ誕生日である)。毎年この日になると、X(旧Twitter)上では「#ハッピーバースデーミッキー」のハッシュタグでお祭り騒ぎとなる。
…のだが、この裏で土木界隈では「あるプロジェクト」が着々と進められている。
ミッキーと真っ向勝負
建設業界で働く方々はご存じだろうが、11月18日は「土木の日」でもある。土木の2文字を分解すると十一と十八になることと、土木学会の前身である「工学会」の創立が1879年11月18日であることに由来する。建設業界の関係者にとっては、ミッキーマウスの誕生日よりも馴染み深いだろう。
この土木の日にちなみ、「打倒ミッキー」を掲げ、「土木でSNSをジャックするアクション」と銘打たれたプロジェクトが進んでいるのだ。
同アクションは、担い手が大きく不足する土木の認知度向上と理解を促進することが目的。土木に関連する写真や動画を撮影し、ハッシュタグ「#土木の日2023」を付けてSNSに一斉に投稿することで、ミッキーマウスの生誕祭を超えるほどの盛り上がりとSNSでのトレンド入りを狙っている。
同アクションの実行委員長は、「デミー博士」の愛称でおなじみ、出水享(でみずあきら)さん。土木学会が開催する「土木広報大賞」を3回連続で受賞している土木広報のトップランナーだ。
デミー博士のプロフィール
出水さんは、同アクションへの思いについて、次のように語っている。
私たちの町は、道、橋、トンネル、ダム、水道、港、公園、堤防など、土木の魔法によって築かれ、守られています。日常的に快適に歩ける道、衛生的で安心して飲める水道水、友達と楽しむ公園。これらは、私たちにとって当たり前の風景です。しかし、その背後には、多くの土木従事者が黙々と働いています。彼らは暑い日も寒い日も、時には災害の際も、市民の幸せのために尽力する土木の魔法使いです。とはいえ、土木の世界を知らない人々も多くいます。子供の憧れの職業に「土木」の文字はありません。
11月18日は「土木の日」です。この特別な日に、私たちは土木を広め、新たな可能性を切り拓くイベントを計画しました。土木の日を祝い、この魅力的な世界を一緒に発見しませんか?共に感動し、土木の奇跡に触れ、未来の土木の魔法使いとなるきっかけを見つけましょう。私たちの町の美しさをつくり上げた土木の秘密が見えてくるかもしれません。一緒に祝い、学び、感じましょう。土木の日、土木の奇跡を共に称えるために、ぜひご参加ください。
午前11時18分めがけて一斉投稿!
参加方法は、いたって簡単。
2023年11月18日(土)の午前11時18分をめがけて、ハッシュタグ『#土木の日2023』を付けて、「X(旧Twitter)」「Instagram」「Facebook 」に投稿するだけ。”土木を応援したい人”なら、だれでも参加できる。可能な方は、土木に関係する写真や動画を合わせて投稿したい。
漫画家でイラストレーターの信吉(しんきち)さんがデザインしたデザインシートも用意されており、土木への思いや感謝を記して投稿することもできる(デザインシートのデータのダウンロードはこちら)。

デザインシートを用いた投稿例
詳細については、「ダムレディ」ことダム愛好家の町田奈桜さんが作成した特設ページから確認できる。
11月18日はみんなでSNSをジャックして、「土木の奇跡」を起こそう! 打倒ミッキー!!
ミッキー「ハハッ(粛清)」