建設業界では発注者、元請け、下請けがいて、仕事が行われる。
この流れの中で値引き交渉は必ず行われ、施工単価が安ければ当然利益率も上がるので、値引きをして少しでも安くできる施工方法を選ぼうとする。
しかし、この値引きの波にのまれると、様々なところで負の連鎖が起こる。
値段が安いと発生する問題
工事を進めていくうえで、下請けへの支払いで全てが決まるといっても過言ではないと私は考えている。元請けが下請けへの支払いを削減しようとすると、色々なところで問題が発生するからだ。
まず、下請業者が値引きされた場合、逃げる施工をしてしまう可能性がある。どうせここまでやってもお金がもらえないなら、ある程度のところで逃げよう、と考えてしまうからだ。
しかし、元請けの立場からすればそうはいかない。施工単価が下がったからといって、逃げ工事を許容することは当然できない。ここで両者の間に深刻な溝が生まれる。お金の問題は相手との溝を生みやすい。
元請業者のやるべきこと
元請けは、自分たちが利益を上げることも当然考えなければならないが、自分たちの利益が確保できる予想がたった時点で、工事が円滑に進むよう下請けへの支払いを考える必要がある。
実行予算の段階で下請業者へ支払う金額はある程度固めている場合が多いが、もう一度細かい支出の可能性をピックアップしてみよう。
例えば、現場で雨が降った際、崩壊する可能性はどれくらいあるのか。その復旧作業にはどんな材料が必要なのかなど、できる限り細かく洗い出し、予算に組み込んでおく必要がある。下請けを動かせるだけの予算をあらかじめ計上しておくことが重要だ。
また、いざ災害が起きたときに「復旧作業はしてください。でもお金は出ませんよ。」では、業者も当然不満が溜まる。そういった不満が募ると思われる要素は、徹底的に事前に排除しておくべきだ。
ありきたりの答えでガッカリ。記事にするほどじゃない。
で?って感じ。