台湾人向けに風水を取り入れた住宅を提供
――これから多くの台湾人が熊本に移住されます。期待感はありますか?
中根氏 TSMCが熊本県菊陽町に巨大な半導体工場を完成させました。工場完成前は、当社へのお問い合わせはほぼ日本人でしたが、今は海外の方からの問い合わせも一定数あります。これまで海外の方がオーナーになっていただくことは多くありませんでしたので、仕事の幅が広がっています。また、投資家の方からの問い合わせも増えています。住宅需要については半導体工場がある菊陽町、隣接する自治体で高まっています。
――台湾人の住まいのこだわりにはどのようなものがありますか?
中根氏 台湾のお客様と直接対話を重ね、台湾へ直接足を運びながら住宅販売を行ってまいりましたが、間取りや設備、住宅の立地など、細部にわたるご要望があります。
また、風水にはとくに強いこだわりを持たれますね。一例をあげると、天井は高く、広い間取りや庭には緑がある住宅が好まれています。台湾の方々は住宅の位置や日当たりを気にされることが多いと感じます。
――台湾は戸建てよりもマンションが多かったように思われますが。
中根氏 たしかに集合住宅にお住いの方が多いですが、戸建て住宅に強い憧れを持っている方も少なくありません。熊本県内に賃貸で生活を始めたあとでも、持ち家である戸建て住宅に関心を持ち、検討する方も増えています。
――成約もかなり進んでいるのでしょうか。
中根氏 土地を購入され注文住宅を建てる方や、モデルハウスを気に入られそのまま購入されるなどケースはさまざまですが、ご成約は建売住宅販売のほうが多くなっています。台湾の方々のかなりの部分で好みなどを把握しましたから、今後はニーズに合った立地に建売住宅を建築していく考えです。
――施工体制はいかがでしょうか。
中根氏 年間200棟を施工できる体制が整っています。もし、これから外国人向けの需要が増えていくのであれば、施工業者との提携を拡大する必要性があるとも考えています。
――営業提案する中で、配慮されている点はありますか?
中根氏 基本的には通訳が入って打ち合わせますが、時間が合わない場合は翻訳ツールを使って通訳を介さずに対応します。その際、翻訳しやすいような言葉遣いを心がけています。
住まいを通して国際交流の架け橋になる
――台湾人が日本に移住されるにあたり、これまで東京や台湾で移住説明会を開催され、PRにつとめてきました。この感触は。
中根氏 2023年2月から台湾人からのお問い合わせが増えました。その後、同年6月11日のオンライン説明会の開催を皮切りに積極的にPRしてまいりました。アネシスは、台湾の方々が理想とする住まいを実現するために、文化の違いを理解し、尊重することを大切にしています。また、「住宅の60 年保証」を提案することで、安心を提供することができていると感じています。
セミナーなどを開催した際には、台湾の投資家が熊本県に熱い視線を寄せていると感じました。熊本県から新しい住まいの形を提案し続けることで、国際的な交流の架け橋となることを目指していきます。
5月には台湾での住宅視察を行いました。現地の暮らしをより深く理解し、熊本県に反映したいと考えています。

2023年6月台湾国際不動産博覧会でアネシスのブースに注目が集まった

台湾のテレビ局から取材を受けるアネシスの中根さん
――TSMCの半導体工場完成し、第2工場建設も決定しました。関連会社も続々と熊本県に進出します。これからの展望をお願いします。
中根氏 菊陽町を中心に、台湾の方だけではなく、様々な国の方が増えていると実感しており、これから多様な属性の方が熊本県で仕事をされるケースも増えていくでしょう。
アネシスを核としたグループ会社では、分譲・建売住宅のほかに不動産開発から、大規模木造建築、マンションや戸建て住宅のリノベーション、水廻りのリフォーム工事まで住まいに関するあらゆるニーズにお応えできるよう、多様な事業を展開しています。マンションを企画建設し販売するなどの実績もございます。これからも各分野でシナジーを生み出していきながら、多くの需要に対応しながらお客様と共に成長していきます。
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