タピオカにアパレル。異業種に参入し続ける水道工事会社
「タピオカ」と「アパレル」で躍進している水道工事会社がある。
株式会社オアシスライフスタイルグループ(東京都港区)は、長らくマンションの給水管メンテナンスを中心とした水道工事が本業だったが、たまたま台湾で出会った本場の”タピオカミルクティー”に魅了され、2013年に台湾カフェをオープンした。
まったくの異業種からの挑戦だったが、昨今のタピオカブームの火付け役として、若い女性たちから絶大な支持を得る超人気店に成長。今や、本業である水道工事の売上規模を超える会社の柱に成長した。
さらに、同社はアパレル業界にも参入。2018年に、世界初の”スーツ型作業着”「ワークウェアスーツ」を発表した。
従来の作業着のイメージからあまりにもかけ離れたデザインに、建設業界内外から多くの否定的な意見が寄せられた。しかし、今では200社以上が導入し、作業着の新たな選択肢として、地位を確立しつつある。
独特の着眼点で進化を続けるオアシスライフスタイルグループだが、その成功の秘訣はどこにあるのか。ワークウェアスーツの発案者であり、グループのアパレル部門「株式会社オアシススタイルウェア」で代表取締役を務める中村有沙さんに話を聞いた。