発注者の言いなりのような施工管理技士は最悪
発注者の言ったことを100%守ろうとする施工管理技士は、私から言わせてもらえば最悪だ。それこそ下請け泣かせである。経験上、現場の施工方法において発注者から提案された工法と、施工者が経験から考える最善の方法とでは、圧倒的に施工者の考えのほうが効率的で工程的にも早いことが多い。
もちろん全てとは言わないが、これこそが前述した「発注者は現場を理解できない」という決定的な根拠だと思う。ここで、発注者の機嫌を取ろうと、施工者の提案を無視して、発注者の施工方法をそのまま突き通すのは最悪な選択だ。
結果的には、短縮できるはずの工程を伸ばしてしまい、工事コストも上がる。不経済になり、利益が上がらない。こういったことは、意外にも身の回りで多く起きていることに気付くべきだ。
お互いに全てを理解し、全ての要望を叶えるということは不可能である。だからこそ重要なのは、発注者が変な提案をしてきたときに、きちんと別の最善な提案を根拠を持って説明し、発注者にも妥協をしてもらうことだ。
最近では、発注者の言いなりのような施工管理技士が量産されているように感じる。会社の方針なのかどうなのかは分からないが、そういった不満はストレスにもつながる。
言いたいことはきちんと言う。こういったマインドを持ち、自分の現場は責任を持って最善の方法で回していくことが、本当にスキルの高い施工管理技士ではないだろうか。
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久しぶりに同感できる内容だった。
発注者は机上の空論で喋ってくるのが当然であるので、発注者の”お気持ちに寄り添う”ことはあっても、出来もしないことははっきりと”出来ない”と明確に主張し、代案を提示してやらねばならぬ。
そもそも、発注者の技術レベルが低いので机上の空論になっていることに気付かない。
前例主義であり、碌な根拠を持ち合わせていないのだ。
奴らの言うなりには、とてもなれぬ。
発注者側の人間ですが、本当に同意します。かつて、請負者は「言って青くなって負けるから請負だ」と言われていましたが、今の時代、言って青くなって負けるのは発注者側だと思います。なぜなら、発注者側は学ぶことを怠っており、技術や法律の進歩について行けてないからです。普通公共工事を監督するのであれば、請負者が所持している一級なり二級の施工監理技士資格くらい所持しているべきだと思うのですが、それに挑戦しようという気持ちさえ持ち合わせていない人間がほとんどです。だから、施工監督に必要な最低限の知識すら持ち合わせていない。現場に行っても、何を見ればいいか理解できない。公務員には資格手当と言ったインセンティブはありませんが、常に知識をアップデートする必要があると感じています。
下請法を遵守する世の中になればその通りなんですが、実際は怒鳴って脅して従わせるのが実情です。100%発注者側が悪くても営業を呼び出し怒鳴る、上級を呼び出し怒る、社長を呼んで怒鳴る、建設業では当たり前の日常になっているのが異常。
行政が厳しく取り締まり厳しい行政処分をしない限りこの悪しき習慣は続きます。